クラブ活動入門 〜わくわく感を高める事前&事後指導
4年生からクラブ活動が始まる学校では、この時期にクラブ活動見学会や発表会が計画されていることが多いと思います。3年生の子供たちは、クラブ活動への関心が高まってきていることでしょう。このクラブ活動見学会や発表会を、3年生にとって「クラブ活動が楽しみになる」というねらいをしっかり押さえて指導していくことが大切です。
執筆/神奈川県公立小学校教諭・塚本裕美
目次
クラブ見学(事前指導)
まずは、クラブ活動とは何なのか、クラブ活動見学会や発表会では何をするのかについてていねいに説明し、子供たちが安心して参加できるようにしましょう。
❶クラブ活動とは何か
「クラブ活動は、主として第4学年以上の児童で組織される学年や学級が異なる同好の児童の集団によって行われる活動」と、学習指導要領に示されているように、自分のやりたい活動を、学級とは違う仲間とともに楽しめるよさがあります。
❷どんなクラブがあるか、どんな活動をしているか
クラブの名前、活動内容、活動場所などがまとめられた、クラブ活動見学会用のカードを準備するとよいでしょう。上級生からのメッセージなどを載せると、3年生にとってクラブ活動がぐっと近い存在になります。
❸クラブ活動見学会・発表会の参加の仕方
見学したそれぞれのクラブ活動の様子や気付きを、見学カードに記録します。質問したいことは事前に記入しておくとよいでしょう。また、見学時のマナーについても指導しておきましょう。
実際に見たり、体験したりして希望のクラブ活動を選ぶことができればよいのですが、感染症予防の観点から、クラブ見学や発表会の実施方法の変更も考えられます。例えば、演劇クラブや合奏クラブなどは録画しておき、教室で見る。手芸クラブや工作クラブなどは、作品を展示しておく。また、縄跳びクラブは縄跳びの跳び方を休み時間に教えるなど、いくつか方法があります。学校全体でよりよい見学方法を相談しましょう。
クラブ見学(事後指導)
クラブ活動見学会や発表会の後は、教室で感想や気付きなどを紹介し合いましょう。それぞれのクラブ活動の様子が分かり、クラブ活動がより楽しみになります。
4年生もクラブ活動を経験した立場で、クラブ活動見学会や発表会に関わることができ、高学年に向けて意識が高まります。
イラスト/山本郁子
『教育技術 小三小四』2022年2/3月号より