小4らくらくUnit 7「What do you want?」③【モトヨシ先生のスライドde外国語活動】
![小4【モトヨシ先生のスライドde外国語活動】](https://kyoiku.sho.jp/wp-content/uploads/2022/04/dc5cb3e95cdba46629b354faa31ec460.gif)
ゆたかな言語活動を行うためにICTを活用した授業が求められる外国語活動。しかし、様々なツールや教材を切り替えながらでは、手惑う場面もしばしばでしょう。本好利彰先生がこれまでの授業で作成してきたパワーポイント(スライド)教材は、これひとつ、授業の導入から終末までモニターに映すだけで授業を組み立てられる”お助け教材”です。「モトヨシ先生のスライドde外国語活動」で外国語活動の授業を、らくらくクオリティアップ!
今回は、Let’s Try! 2 Unit 7「What do you want? ほしいものは何かな?」の第3時のらくらく授業の進め方です。
執筆/福島県公立小学校教諭・本好利彰
監修/拓殖大学准教授・居村啓子
目次
スライドは学級の実態に合わせて修正して使いましょう
小学校4年生の「Let’s Try! 2」のUnit 7「What do you want? ほしいものは何かな?」全5時の3時目の授業の流れです。本時も、私が作成したパワーポイント(スライド)を使った授業を紹介します。学級の実態に合わせて修正し活用してください。
パワーポイント(スライド)を使った授業の進め方
この記事の最後で、パワーポイントのファイルをダウンロードできるようになっています。必要な教師の発話やイラスト、音源などを挿入してあり、この資料を使うことで1時間の授業を行うことができるように作成してあります。このスライドを活用して、クリックしながら授業を進めてみてください。
- クリックでスライドを進めるだけで、スムーズに授業を行えます。
- デジタル教科書を使用する場合は、パワーポイントから切り替えてください。
目標と授業の流れ
【本時の目標】
果物や野菜の英語での言い方を知ろう。
【単元のゴール】
オリジナルピザを作り、紹介しよう。
【単元目標】
〇食材の言い方や、欲しいものを尋ねたり要求したりする表現に慣れ親しむ。(知識及び技能)
〇欲しい食材などを尋ねたり要求したりするとともに、考えたメニューを紹介し合う。(思考力、判断力、表現力等)
〇相手に配慮しながら、自分のオリジナルメニューを紹介しようとする。(学びに向かう力、人間性等)
【言語材料】
○What do you want? I want (potatoes), please. How many? (Two), please. Here you are. Thank you.
○果物・野菜(vegetable, potato, cabbage, corn, cherry)、飲食物(sausage)
[既出]What’s this? It’s (a fruit). Do you have (a pen)? Do you like (blue)? Yes, I do. / No, I don’t. I [have / don’t have] (a pen). 果物・野菜、飲食物、数(1〜60)
- 挨拶
- アルファベットの歌
- 点つなぎゲーム
- めあて
- 隠れているアルファベットは何かな
- 野菜や果物の言い方になれよう1(土管ゲーム)
- 野菜や果物の言い方になれよう2(単語練習)
- ワードサーチ
- ボンゴ
- デジタル教科書P29 Let’s Listen②
- ふりかえり
各活動の流れ
①挨拶
元気よく挨拶をして、授業をスタートしましょう。
②歌
前単元のアルファベットの歌を歌いましょう。(倍速)
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③点つなぎゲーム
1時目、2時目に行った点つなぎゲームです。詳細は第1時の記事から確認してください。
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④めあての確認
スライドに表示してあるものは例ですので、実態に合わせて変更してください。
![](https://kyoiku.sho.jp/wp-content/uploads/2022/10/0a751b4d34c844123d59c0c65ddc4009-1024x575.jpg)
⑤隠れているアルファベットは何かな?
![](https://kyoiku.sho.jp/wp-content/uploads/2022/11/5f3c6e8f72a6db13c522098c4b674c39-1-1-1024x579.jpg)
1時目、2時目に隠れているアルファベットを当てるゲームです。詳細は第1時の内容を確認してください。
ちょっとした工夫を加えることで児童の活動意欲が高まります。同じ活動をするとしても、前時とまったく同じだと児童は飽きてしまいます。ちょっとだけ変化をさせるだけで児童がより主体的に活動します。以前働いていた学校では、このことを「小さじ一杯の工夫」とし研究に取り組んでいました。
本時のレベル2では、カードは2枚しか取れないこと、センターは取ってはいけないことを指示しましょう。そうするとどの2枚にするか児童は前時よりも考えるようになります。
Today, you can take only 2 alphabet cards. And just like the last lesson, you can not take the center card.
えー!
Let’s challenge.
Which alphabet card do you want?
Any volunteers? Raise your hand, please.
I want a small k.
前時と同じように進めましょう。2枚のカードを取ったら、見えているアルファベットの形から答えを考えさせましょう。ペアで相談させるなどしてから答えを確認しましょう。
Let’s check the answer. What do you think?
“u”.
何人かを指名しましょう。
The answer is…….
レベル2を終えたら、レベル3を行いましょう。
Now, let’s do level 3. You can take only 1 card.
え~、それはないですよ~。
But, it’s O.K. to take the center card.(ジェスチャーを加えて指示しましょう。)
それならなんとか……。
Which alphabet card do you want?
Any volunteers? Raise your hand, please.
そりゃー、ど真ん中いくしかないでしょう。I want a small…….
先ほどと同じように答えを児童に聞いてみましょう。
⑥野菜や果物の言い方になれよう(土管ゲーム)
前時に行った土管ゲームです。詳しくはこちらで確認してください。
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⑦野菜や果物の言い方になれよう2
前時から「小さじ一杯の工夫」を加えた形になっています。スライドをご覧いただくと少しだけの工夫が分かると思います。児童に何かを聞きながら、やり取りしながら進めましょう。
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What’s this?
It’s a peach!
Let’s check the answer.
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That’s right!
⑧ワードサーチ
アルファベットを前時でも行い、形の認識も高まってきているので簡単なワードサーチを本時の単語をいくつか入れて行ってみましょう。まずはALTとデモンストレーションをしましょう。
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Do you see the word “lemon”?
Yes, I do. The word “lemon” is here.
l-e-m-o-n, very good! It’s your turn. Please find tomato, cabbage and banana, and circle them.
縦 is OK. 横 is OK. 斜め is also OK. Ready Go!!
机間指導をしましょう。
Let’s check the answer. Any volunteers? Please come here and circle with the digital pen.
⑨ボンゴ
ビンゴではなく、ボンゴゲームをしましょう。ボンゴゲームとは、下のスライドのようにクリップを置き、先生やALTが言った単語にクリップが置いてあるとマイナス1点というゲームです。
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まずは、教師が BONGO という文字を1つずつクリックして出し、児童に発音させてみましょう。
![](https://kyoiku.sho.jp/wp-content/uploads/2022/10/2839ab849d9b2c81bd86f4778e9767e3-1-1024x578.jpg)
What alphabet is this?
“B”.
How about this? What alphabet is this?
“O”.
同じ要領でN・G・Oまで進めます。
What is this?
ビンゴ? いやちがうな。ボンゴ?
That’s right. This is BONGO. Let’s play BONGO Game.
BONGO?
同じ色のクリップ(消しゴムでも鉛筆でも大丈夫です)をイラストの上に自由に置かせます。ゲームを進めて、最後までクリップが残っていたら勝ちです。イラストが全部で18あるので9つの英語表現程度で行うとよいでしょう。
実際にスライドを使ってALTとデモンストレーションを行いましょう。
Now, let’s play the BONGO Game.
(Unit2で学習しているので児童がOK.やSounds good.などと反応できたら素敵ですね。)
O.K.
I am going to do a demonstration. I have four clips.
I am going to put four clips like this.(自由に置いていく)
○○ (ALT), what do you want?
I want the tomato.
![](https://kyoiku.sho.jp/wp-content/uploads/2022/10/5b578e245a866f1089bb5ff98954f890.jpg)
もしクリップがtomatoの上にないとします。
Yes.(と小さくガッツポーズやセーフのジェスチャーをする。)
What do you want?
I want the green pepper.
(悲しそうに)Oh, no! My clip, goodbye.(と言ってクリップを取る。)
児童に実際にやらせてみましょう。このタイミングでクリップを配るとよいでしょう。
It’s your turn. Put four clips like this.(自由に置いていく。)
○○ (ALT), what do you want?
同じ要領で児童にも聞いて進めていきましょう。児童はマイナスになりたくないので積極的に取り組むと思います。
活動が終わったら、
How many points do you have?
I have two points. No, it’s your turn. I will give you clips. Put your clips on your textbook.
⑩デジタル教科書P29 Let’s Listen② 野菜・果物について聞いて線で結ぼう
まずは教科書にのっている corn, onion, tomato, pineapple, peach の単語を一緒に確認しておきましょう。その後に音声を流しますが、ここは実態に合わせて行うとよいと思います。音声データにはT-O-M-A-T-O. I’m a tomato. と収録されています。I’m a tomato. まで聞かせてしまうとすぐに分かってしまうので、T-O-M-A-T-O. のところを多く聞かせると児童は音と文字をつなげようと思考します。実態に応じてですが、すべてを聞かせないというのも工夫の一つになると思います。
![](https://kyoiku.sho.jp/wp-content/uploads/2022/10/168b51c1fdd6608cda30a9f3d21a4d74.jpg)
⑪ふりかえり
本時のめあてから振り返りを行いましょう。児童の感想を全体で共有し、称讃しましょう。
![居村啓子](https://kyoiku.sho.jp/wp-content/uploads/2022/03/89229d06f6873ea550bc5ad1c110c90b.jpg)
居村啓子(いむらけいこ)
拓殖大学外国語学部英米語学科准教授。言語学博士。児童図書出版社、児童英語教育機関勤務、立教大学異文化コミュニケーション学部助教、上智大学言語教育研究センター嘱託講師を経て現職。2020年よりNHKラジオ「小学生の基礎英語」講師を務める。研究テーマは「子どもの第二言語習得」、「フレーゾロジー」。
![本好利彰](https://kyoiku.sho.jp/wp-content/uploads/2022/03/motoyoshi.jpg)
本好利彰(もとよしとしあき)
福島県公立小学校教諭。福島県小学校・中学校・千葉県小学校教諭を歴任。また地区外国語教育推進リーダーを務める。2018年より拓殖大学外国語学部で「小学校英語教育入門」を担当。2021年東京書籍アドバイザー。
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構成/浅原孝子 イラスト/畠山きょうこ アニメーション/鶴岡信治 歌・チャンツ/本田有紀子