保護者に好評!学級通信(学級だより)作りのポイント
学級だより・学年だより(学級通信・学年通信)は、保護者の理解や協力を得るために、定期的に発行しておきたいものです。頻繁に学級だよりを書く先生は、毎週のように作成するという人もいますが、そこまではしなくとも、月に1回程度は発行するのがよいでしょう。学級だより・学年だよりを作る上でのポイントを紹介します。
目次
学年だよりはこう作る
毎月発行する学年だよりは、学年の保護者全員に配布されるものです。その月の行事や学習の進度や内容、学年共通の保護者へのお知らせやお願いすることなどが主な内容です。教育活動や先生たちの子どもへの思いが保護者に伝わるよう、内容を工夫しましょう。
学級だよりはこう作る
学級だよりでは、さまざまな創意工夫で担任の子どもたちへの思いや願いを表しましょう。子どもたちの学校での具体的なようすやエピソード、保護者の感想などを、学校行事などと合わせて掲載すれば、子どもにも保護者にも待ち遠しいものになるでしょう。
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学年だより・学級だよりを発行するときの留意点
学級だよりは、学級の子どもたちのようすや学校行事などのタイムリーな内容をとりあげてつくると、保護者も発行を待ち遠しいと感じてくれるようになります。しかし、発行するにあたっては以下のような点への留意も必要です。
▶発行者は担任であっても、その責任は校長にある
発行前に、管理職や多くの先生に目をとおしてもらいます。
▶学年内での連携を図る
同じ学年には、学級だよりを発行する先生としない先生がいると思います。学年間でよく話し合ってから発行しましょう。
▶年間の発行計画を立てる
年間の大まかな発行計画を立て、それにそって継続して発行できるようにします。計画倒れにならないよう、無理のない計画を立てましょう。発行すると決めたら、継続して発行することが保護者からの信頼を得ることにつながります。
▶個人情報や表記に気を配る
子どものようすを保護者に知らせるために、個人名を掲載することがあります。氏名は大丈夫ですが、住所、電話番号、メールアドレス、家庭のようすなどの個人情報は記載してはいけません。記載前に必ずチェックをしましょう。そして、保護者の了解を得たほうがよいときには、事前に連絡をして了解を得ます。
【記載してはいけない個人情報・例】
・おばあちゃんと二人暮らしの翔太くんは…
・明美さんと優花さんは、同じみどりマンションに住んでいます。503 室と405 号室で、よくエレベーターでも会うそうです。
▶子どもの掲載回数に気を配る
同じ子どもが何度も掲載されたり、まったく掲載されない子どもがいたりしないようにします。
▶子どものよさをとらえた学校生活のようすを中心に
学級内の具体的なエピソードを、たくさん記載しましょう。子どもよさを伝えることで保護者は安心し、先生への信頼も深まります。
▶保護者の考えをいかす
連絡帳などに保護者が書いてきた質問や要望などがあれば、それを学級だよりで回答することで、保護者全員の疑問に答えることもできます。
▶教育に関するタイムリーな情報を記載する
たとえば、朝食をとる子どもととらない子どもでは、朝食をとる子どものほうが学力が高いという結果が出たなど、新聞やニュースでとりあげられた教育情報を適時掲載します。これは保護者の教育に対する意識を高めるためでもあります。
学級通信では、さまざまな創意工夫で担任の子どもたちへの思いや願いを表しましょう。子どもたちの学校での具体的なようすやエピソード、保護者の感想などを、学校行事などと合わせて掲載すれば、子どもにも保護者にも待ち遠しいものになるでしょう。
執筆/長谷川かほる
イラスト/たなかあさこ
教育技術ムック『COMPACT 64 保護者対応12か月』より
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