小5体育「陸上運動(ハードル走)」指導アイデア

執筆/北海道公立小学校教諭・浅野純子
編集委員/国立教育政策研究所教育課程調査官・塩見英樹、北海道公立小学校校長・大牧眞一

授業づくりのポイント

「ハードル走」は、リズミカルにハードルを走り越えて記録に挑戦したり、相手と競走したりする楽しさや喜びを味わうことのできる運動です。インターバルの距離やハードルの台数などのルールを決めて競走したり、自己の記録の伸びや目標とする記録に挑戦したりしながら、自己やグループの課題の解決を目指します。

ハードルへの恐怖心がある子供には、ハードルの板をゴムや新聞紙を折りたたんだものやスポンジ製のものに変えるなど、安心して学習できるように配慮することが大切です。

自己の課題に適した練習の場を選んだり、歩幅やハードルの走り越え方などの動きの変化や記録の伸びに着目して活動を振り返ったりするとともに、考えたことを仲間に伝えながら課題を解決していく学習展開を目指します。

新型コロナウイルス感染症対策として、子供に授業前後の手洗いを徹底するように指導しましょう。そして、活動中は地域の感染レベルに応じて、適切な身体的距離を確保するようにしましょう。

単元計画(例)

単元計画(例)

楽しむ①自己の課題を見付け、練習方法を選ぼう

今回は、50m走の記録と40mハードル走(50mハードル走でもよい)の記録との差を得点化し、記録向上を目指します。インターバル(ハードルとハードルの間)を3歩「トン(着地)・1・2・3」または5歩「トン・1・2・1・2・3」で、リズミカルに走り越えることができるようにします。自己に合うインターバルを選ぶことができるように複数のコースを設定します。

「インターバル」の3つの動きのポイントを提示し、グループの仲間と実際に動きを見合ったり、タブレット等のICT機器を活用したりして、動きのポイントと照らし合わせながら課題を見付ける中で、自己に適した練習の場を選べるようにしていきます。課題解決に向けた練習の際には、グループの仲間に自己の課題は何かを事前に伝えることが大切です。

インターバルの異なるコースの設定例

インターバルの異なるコースの設定例

・ハードル4台
・インターバル(5.5m、6m、6.5m)
※ハードルの高さは、子供の実態に合わせて調節するとよいでしょう。

教師が示す動きのポイントの例

動きのポイント

動きのポイント

課題解決に向けた練習方法の例

第1ハードル

踏み切りに目印を置く。仲間に動きを見てもらう。

第1ハードル
見る人はハードルの横から見ましょう。

体のバランス

4台のハードルの間を2m程度にし、「トン・3」のリズムで走り越す。

体のバランス
見る人は走る人の正面から見ましょう。

インターバル

ミニハードルを置いたり、仲間に並走したりしてもらう。

インターバル
見る人は走る人の横を並走しましょう。

楽しむ②自己の記録にチャレンジしよう

自己の50m走の記録を基に、ハードル走とのタイム差を縮めるという目標を設定することで、課題解決への意欲を高められるようにしていきます。動きのポイントを確認しながら、どんな練習に取り組んだらタイムが縮まるのかを仲間と伝え合い、課題を解決していきます。

これらの活動を通して、リズミカルにハードルを走り越え、自己の記録に挑戦する楽しさや喜びを味わうことを大切にしていきます。

50m走の記録と比較して得点化する例

50m走の記録と比較して得点化する例

課題を解決する過程が見える学習カードの例

グループで見合う活動の例

  1. 走る人が自分の課題を伝える。
  2. タイムを計測する人、見る人(タブレット等で撮影する人)の役割に分かれてそれぞれの立ち位置に着く。
  3. 実際に走り、見ている人は、伝えられた課題がどうだったかを伝える。(得点表を基にシートに記録する)

イラスト/栗原清

『教育技術 小五小六』2021年8/9月号より

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