夏休み前のお楽しみ!子供の心と体を育てる「折々のレク&ゲーム」③【高学年】

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子供の心と体を育てる「折々のレク&ゲーム」
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子供の心と体を育てる「折々のレク&ゲーム」

今回のテーマは高学年のための「夏休み前のお楽しみ」レク&ゲーム。校庭だけでなく、体育館でも実施可能です。高学年なので、難易度が少し高めですが、楽しみながらも試行錯誤ができる内容です。友達と話し合いながら集団で課題解決していきましょう。

監修/東京都公立小学校指導教諭・岩田純一(THE体育代表)、アップ研究会
授業者/東京都公立小学校指導教諭・岩田純一

レク1 タイヤキくん


子供が考案した遊びをみんなで楽しい遊びに発展させていく。この「タイヤキくん」は、子供たちが発案したレク。教師(プレイリーダー)がレクを紹介するだけではなく、子供たち発信でレクを創っていくことで、全員が積極的に参加できる。


校帽(または、赤白帽子)


 サメさん(鬼)を募ります。サメさんが少ないと、タイヤキくんをなかなか捕まえられなく、多いとすぐに捕まえられるのでつまらなくなります。最初は3〜4人くらい。
 島(安全地帯)を5か所(子供の人数に合わせる)に作り、サメさん以外の子供たちは、タイヤキくんになり、島のある5か所に分かれます。島以外の場所にはサメさんが泳いでいます。
 制限時間は3分間。スタートの合図で、タイヤキくんは、サメさんに捕まらない(タッチされない)ように違う島に向かって移動します。
 タイヤキくんは、移動できた回数を数えます。
 タイヤキくんは、サメさんにタッチされたらサメさんになり、今度は捕まえるほうに回ります。
 サメさんは、タイヤキくんを何人捕まえたのかを数えます。
 3分経ったときにタイヤキくんは何回移動できたか、サメさんは何人捕まえたのかで競います(勝敗の決め方は子供たちの話合いで決定)。

<活動の動画はこちら>

岩田先生からの<ポイント&留意点>

レク2 いもむしリレー


自分のチームの仲間のために全力でいもむしになることで、仲間との絆を深める。


校帽(または、赤白帽子)


 2チームに分かれます。
 中央ラインで互いに1列で手をつないで、向き合います(チームごとに体の正面が反対になる)。
 スタートの合図で、2チームの一番内側の人が自チームの後方に向かって走り出し、自チームの後方を通りすぎてから、相手チームの列の後方に向かって走ります。
 相手チームの後方をくるりと回って通りすぎ、自チームの後方にくっつきます。くっついたら、また一番内側の人が同様に走り出します。
 列の仲間は、いもむしのように縮んだり伸びたりします。つないだ手を離してはいけません。自チームの仲間は通りやすくするために縮み、相手チームは伸びて通りにくくします。早く全員が走り終わったチームが勝ち。
 途中、作戦タイムをとり、チームで作戦を話し合うようにします。

<活動の動画はこちら>

岩田先生からの<ポイント&留意点>

レク3 2方向ドンじゃんけん


両サイドを注意深く見ることによって、集中力を養うことができる。また、仲間に素早く指示を送るなどして、レクに熱中し、仲間意識を高めることができる。


赤白帽子、コーン、フープ、ケンステップ、得点板。


 正方形のエリアを作ります。四角形の頂点の2か所にフープを、もう2か所にはコーンを置きます。フープの前にケンステップを置きます。
 2チーム(赤白帽子で色分け)に分かれ、フープのほうの2か所に並びます。
 先頭の人がフープに入り、スタートの合図で、右側コースか左側コースかのどちらかに進みます。
 相手も同様に進んでくるので、出会ったらじゃんけんをします。
 勝ったらそのまま先に進み、コーンの外側を通ります。負けたら自チームの後方に戻り、次の人がスタート。右側コースと左側コースの両方を見ていないと、負けたほうは、瞬時に進めないので、相手チームに攻め込まれてしまいます。
 自分で両方を見て瞬時に進む、後方で待っている人が「右!」「左!」と指示を出す作戦をとるなどします。
 勝ち進み、相手チームのフープの前に置いてあるケンステップを踏んだら1点。正方形エリアの中央に置いてある得点板をめくります。

<活動の動画はこちら>

岩田先生からの<ポイント&留意点>

※熱中症に十分気を付けて活動してください。

取材・文・構成/浅原孝子 撮影/北村瑞斗

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