小4らくらくUnit 2「Let’s play cards.」③【モトヨシ先生のスライドde外国語活動】

ゆたかな言語活動を行うためにICTを活用した授業が求められる外国語活動。しかし、様々なツールや教材を切り替えながらでは、手惑う場面もしばしばでしょう。本好利彰先生がこれまでの授業で作成してきたパワーポイント（スライド）教材は、これひとつ、授業の導入から終末までモニターに映すだけで授業を組み立てられる”お助け教材”です。「モトヨシ先生のスライドde外国語活動」で外国語活動の授業を、らくらくクオリティアップ！
今回は、Let’s Try! 2 Unit２「Let’s play cards. すきな遊びをつたえよう」の第３時のらくらく授業の進め方です。

執筆／福島県公立小学校教諭・本好利彰
監修／拓殖大学准教授・居村啓子

スライドは学級の実態にあわせて修正して使いましょう

小学校4年生の「Let’s Try! 2」のUnit２「Let’s play cards. すきな遊びをつたえよう」全３時の３時目の授業の流れです。本時も、私が作成したパワーポイント（スライド）を使った授業を紹介します。学級の実態に合わせて修正し活用してください。

パワーポイント（スライド）を使った授業の進め方
この記事の最後で、パワーポイントのファイルをダウンロードできるようになっています。必要な教師の発話やイラスト、音源などを挿入してあり、この資料を使うことで1時間の授業を行うことができるように作成してあります。このスライドを活用して、クリックしながら授業を進めてみてください。

・クリックでスライドを進めるだけで、スムーズに授業を行えます。
・デジタル教科書を使用する場合は、パワーポイントから切り替えてください。

目標と授業の流れ

【目標】
天気の言い方や遊びに誘う言い方に慣れ親しもう。
○世界と日本の遊びの共通点と相違点を通して、多様な考え方があることに気付くとともに、さまざまな動作、遊びや天気の言い方、遊びに誘う表現に慣れ親しむ。（知識及び技能）
○好きな遊びについて尋ねたり答えたりして伝え合う。（思考力、判断力、表現力等）
○相手に配慮しながら、友達を自分の好きな遊びに誘おうとする。（学びに向かう力、人間性等）

【言語材料】
◎How’s the weather? It’s [sunny / rainy / cloudy / snowy]. Let’s [play cards / tag]. Yes, let’s. Sorry.

①挨拶
②じゃんけんゲーム（かけ算、引き算、かけ算、両手たし算から１つ選ぶ）
③ティーチャーズトーク→めあて
④歌
⑤キーワードゲーム
⑥ジェスチャーゲーム
⑦インタビュー　デジタル教科書P8 Activity
⑧ふりかえり

各活動の流れ

①挨拶

Hello, how are you? How’s the weather? など、これまで習った表現を使って授業をスタートしてみましょう。

②じゃんけんゲーム（かけ算、引き算、かけ算、両手たし算から１つ選ぶ）

これまでに行ってきたじゃんけんゲームの前に普通のじゃんけんをします。勝った人が１つ（レベル１たし算、レベル２ひき算、レベル３かけ算、レベル４両手たし算）から選びます。10回児童同士で行います。デモンストレーションを以下のように行ってみましょう。

（教師が勝ったとします）

あとはこれまでと同じ要領で行いましょう。

※Let’s play～や O.K. (Yes, let’s.) は本時の学習内容でもあるので、同じように使える場面では上記のように表現させたり使わせたりしてみるとよいでしょう。

③ティーチャーズトーク→めあて

  「前回と何が違うかな」と児童に聞いてから、めあてにつなげるとよいでしょう。

④歌

前時と同様、Youtubeの動画に合わせて、How’s The Weatherの歌を歌います。次のジェスチャーゲームにつなげるため、ジェスチャーもしながら行いましょう。

⑤キーワードゲーム

Unit２の第１時にやったキーワードゲームです。同じようにやってみてください。

⑥ジェスチャーゲーム

前時と同じように行いましょう。３度目なので時間をかけずに行いましょう。

⑦インタビュー　デジタル教科書P8　Activity

デジタル教科書のアクティビティーですが、前時に行ったことを振り返り（晴れの日にみんなでやりたい鬼ごっこを考え友達に聞いてみよう）、本時の雨の日の遊びについて確認しましょう。前回、「やりたい鬼ごっこ」でやったのと同じように、本時では知っているトランプのゲームをどんどん発表させましょう。play を使って表現できるので、児童の言語的な負担も少なくして活動することができます。実態に応じて学級活動とリンクさせ「トランプ以外でも学級のみんながより仲良くなれるように、雨の日に行える…」や「ALTや転入生と…」とすると、そこになぜその遊びを選んだかの理由や想いを持ちやすいでしょう。授業の最後に共有できると素敵な形でその日の授業を終えることができますね。

• 知っているトランプの遊びを自由に出させる。
• たくさん出てきたトランプの遊びから１つ選ばせる
• インタビューを行う

インタビューを行う前にインタビューで使う表現を確認し、表の書き方などをALTとデモンストレーションしておきましょう。ポイントはたくさん練習を行うのではなく、インタビューをさせながら言えるように支援していくという視点をもちましょう。

⑧ふりかえり

本時のめあてを確認して、ふりかえりをさせるとよいと思います。めあてからの感想を書いている児童を意図的に指名して共有するとよいです。

※⑦のインタビューや⑧の振り返りの記載から、
・好きな遊びについて尋ねたり答えたりして伝え合う。（思考力、判断力、表現力等）
・相手に配慮しながら、友達を自分の好きな遊びに誘おうとする。（学びに向かう力、人間性等）
を評価してみましょう。

居村啓子（いむらけいこ）
拓殖大学外国語学部英米語学科准教授。言語学博士。児童図書出版社、児童英語教育機関勤務、立教大学異文化コミュニケーション学部助教、上智大学言語教育研究センター嘱託講師を経て現職。2020年よりNHKラジオ「小学生の基礎英語」講師を務める。研究テーマは「子どもの第二言語習得」、「フレーゾロジー」。

本好利彰（もとよしとしあき）
福島県公立小学校教諭。福島県小学校・中学校・千葉県小学校教諭を歴任。また地区外国語教育推進リーダーを務める。2018年より拓殖大学外国語学部で「小学校英語教育入門」を担当。2021年東京書籍アドバイザー。

パワーポイント（スライド）ダウンロード

※ダウンロードデータのサンプルをご覧になりたい場合は、こちらの記事にある無料ダウンロードを参考にしてください。

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構成／浅原孝子　イラスト／畠山きょうこ　アニメーション／鶴岡信治