困ったときの場面別ー特別支援教育のチェックポイント
学校では、さまざまな特性を持った子供たちがともに生活しています。どの子のこともよりよく理解し、どの子にも適切に指導や支援をしていくには、先生方一人一人のかかわりがとても大切です。
執筆/福岡県公立小学校教諭・村上暢崇

目次
たくさんの職員がかかわると……
子供の「困った」を支援するアイデア
学習の「困った」
わからないといらいらする
できないことやわからないことは、悪いことではありません。どう表出、発散したらよいかを教えます。気持ちを切り替える空間を用意するのもよいでしょう。

人間関係の「困った」
勝敗を受け入れきれない
受け入れることができた、または、できなかった状況を、その理由も含めて振り返ることができるように一緒に考えてあげることが大切です。

自己表現の「困った」
自分の気持ちを表現できない
カード等による意思表示の段階からスタートして、徐々に表現のスキルを高めていきます。表現モデルの提示が有効です。

当番活動の「困った」
当番の仕事を忘れてしまう
仲のよい子をペアにして声をかけてもらうなどして、成功体験を積み重ねていきます。できたときに感謝の言葉をかけられる経験も重要です。
