小4算数「四角形」指導アイデア
執筆/福岡教育大学附属小倉小学校教諭・楠木大二郎
編集委員/文部科学省教科調査官・笠井健一、福岡教育大学教授・清水紀宏
目次
本時のねらい(本時7/14時)
ジオボード型のカードの点をつないで構成した四角形を辺の平行性に着目して分類する活動を通して、台形と平行四辺形について理解することができる。
※「ジオボード」は、縦横に格子状にピンが並んだ知育玩具の一種です。ここでは、カードに格子状の点を印刷したものを使用します。
評価規準
台形と平行四辺形について理解することができる。(知識・技能)
問題1
下のカードの点をつないで、四角形をつくりましょう。
どんな四角形ができましたか。
でこぼこな四角形ができました。
平行な辺がある四角形ができました。
どの四角形にも、平行な辺はありますか(近くの友達と確認させる)。
平行な辺がない四角形もあります。
格子状に点を印刷したカードで、点と点をつないで四角形を構成する活動を行います。自分や友達が構成した四角形のなかに平行な辺がある四角形を見いだし、辺の平行性に着目し、四角形を捉えていくというめあてを子供と設定していきます。
見通し
- 平行な辺がある四角形
- 平行な辺がない四角形
学習のねらい
平行な辺に目をつけて、四角形について調べよう。
子供たちがつくる四角形はまちまちなので、本時のねらいが達成できるように、教科書を参考にジオボード型カードで台形、平行四辺形、どちらでもない四角形を5~6つ程度印刷したプリントを配付し、それらを仲間分けさせます。自力解決では、平行な辺が何組あるかという視点までは与えず、その後の学習で気付かせるようにします。
自力解決の様子
A つまずいている子
平行な辺の組に着目できず、仲間分けをすることができていない。
B 素朴に解いている子
平行な辺がある四角形と平行な辺がない四角形の2つの仲間に分類している(平行な辺の組の数には着目していない)。
C ねらい通り解いている子
1組の辺が平行な四角形、2組の辺が平行な四角形、平行な辺の組がない四角形という3つの仲間に分類している。
学び合いの計画
イラスト/横井智美
『教育技術 小三小四』2021年6/7月号より