これぞ生きた自学!第2回自学コン「森セン賞」ポイント徹底解説!【動画】

連載
森センの「自学がグーンと上手になる大作戦」【動画】

関西学院初等部教諭

森川正樹

森センの「自学がグーンと上手になる大作戦」

自学の達人”森セン”こと森川正樹先生が、究極の自学ノートを完成させるコツを伝授する本シリーズ。今回は、2022年の「森セン賞」に輝いた作品の魅力を具体的にたっぷり解説します! 次の自学で真似したくなるポイントやヒントが満載です。もちろん、先生が担任する学級の子供たちに自学指導する際の参考にもなる動画です!

指導/自学ノートコンテスト審査員長・森川正樹

「森セン賞」受賞作品の魅力を解剖!

第2回自学ノートコンテストにたくさんのご応募をいただきありがとうございます。

1425作品すべてにコメントを書かせていただきました。全国の子供たちの力が伝わってきて、見ていてとても楽しかったです!

今回は、「森セン賞」を受賞した5年生の自学『I LOVE おじいちゃんの畑』の”素敵ポイント”を、外見編・内容編の2つに分けて解説します。

【外見編】全体の雰囲気・文字面・色合いがワクワク♪

まずはじめに、全体の作品の雰囲気、文字面、色合いがワクワクします。

森セン賞「I LOVE おじいちゃんの畑」

ポイント1
タイトル・見出しの言葉で世界観に引き込む

タイトルの文言が『I Love おじいちゃんの畑』と、それだけで「どんな自学だろう?」と興味が湧いてきます。タイトルで世界観に引き込むのは大切なことです。

メインタイトル「I LOVE おじいちゃんの畑」

『おじいちゃんの畑探検隊』や、感想・まとめコーナーの『私の心』など、小見出しも素敵です。

小見出し

このように、タイトル・小見出しでワクワクさせてくれます。

ポイント2
文字・イラストのバランス

文字・イラスト・色合いもバランスがよく、畑にさまざまな野菜があるように、一つの紙面にさまざまな色や文字が所狭しと並んでいて「宝箱」のような感じを見た目から受けます。

【内容編】生きた情報・生きている自学!

この作品は、さまざまな要素であふれています。一言で表すと「生きている自学」と言えます。

ポイント3
生きている自学/自分だけのオリジナル感

情報が生きている。おじいちゃんの畑をまとめている時点で世界でひとつ、自分だけのオリジナル感あふれた自学になります。

真ん中の上の方(タイトルの『I LOVE』の下あたり)、おじいちゃんのインタビューから始まっています

これはまさに、情報が生きていると言えます。そして、インタビューしたことを図にまとめています。

インタビューをまとめた図

また、右側の「マップ」の横には衝撃の情報があります!(下の写真の点線部分)

おじいちゃんのメモから「気づいた事はある?」

おじいちゃんの畑のメモから「気づいた事はある?」というもっていき方が素敵です。それをマップとしてまとめたときに、同じ畑に同じ作物を2回繰り返して栽培しないということが分かってきました。

「おじいちゃんのメモ」という秘密感のある素敵なアイテムを自学に使い、おじいちゃんの協力がうかがえます。

オリジナル感を出しているポイント
・『おじいちゃんの畑』という自分にしかできないテーマ
・『インタビュー』という独自取材
・『気づいたこと』という自分の視点
・『おじいちゃんのメモ』という他で手に入らないアイテムの活用

ポイント4
伝わる写真と資料

さらに、生きた自学という所以ゆえんが貼られたこれらの写真です。

畑で採れた野菜の写真や、トマトにかけられたネットの大きさが分かるように自分と一緒に撮影し、「モトモト私が小さいのですが、ネットは大きかった」というコメントと共に貼られた写真……。などなど、自分が登場する写真・実際の畑の写真などが散りばめられています。

自分が登場する写真・実際の畑の写真

また、紙面左から右に大きくダイナミックに、

①おじいちゃんのインタビューに始まり
②おじいちゃんの秘蔵資料を導入し
③写真を使って説得力を増していく

という構成になっているのが素敵です!

ダイナミックで細かく繊細、そしてなにより「生きた自学」であることに感動しました。

学びは自学で終わるのではなく、そこから始まる

他にもいろいろなポイントがありますが、最後に『私の心』というまとめの部分をぜひ取り上げたいと思います。

『私の心』(まとめ)

『私の心』(この言葉の引用 あいみょん「裸の心」)

いつも自学は今日よりはやく終わるのですが、やっているうちに楽しくなっていきました。「楽しい+畑の事をもっと良く知れた」と、今回の自学はとてもすばらしかったと思います。そして、今回、畑に行った時、かれている野菜が多くてびっくりしたけど、それのおかげでより多く畑の事を知れたと思います。それで自分は畑が好きなんだなぁという事があらためて分かりました。時間があったら、おじいちゃんといっしょに畑に行って、またお手伝いをたくさんしたいです。「つるかえし」に出てきたさつまいもは、家族や、いとこ、などで、また取りに行きます!! どんどん楽しみになって来ました!! 今日の自学、これにしてよかったー⤴⤴
おじいちゃん、ありがとう!!

自分の自学を素晴らしいと思えるというのは、なんと素敵なことでしょう!

「自分は畑が好きなんだなぁ」というのも素敵なセリフです。

「時間があったら、おじいちゃんといっしょに畑に行って、またお手伝いをたくさんしたいです」…素敵ですね!

(おじいちゃんも喜ぶと思うので)ぜひ、おじいちゃんにもこの自学を見せてあげてください。

「どんどん楽しみになってきました」とありますが、自学がスタートになることも素敵です。


学びは自学で終わるのではなく、そこから始まります。

自学が完結するのではなく、自学は入り口で、そこから始まる体験も自学だと思います。

今回は1つの作品をじっくり紹介しましたが、みなさんも「これはいいな、取り入れてみよう!」とか、「こんなことをやってみたい!」など、たくさん感じることができたでしょうか。

教室で自学指導するときに、全員でこの動画を見るのもいいですね。素敵な自学作品やお互いの自学を見合いながら、楽しみながら自学力を磨いていってください。

森川正樹先生

森川正樹(もりかわまさき) 兵庫教育大学大学院言語系教育分野(国語)修了。教師塾「あまから」、読書会「月の道」を主宰。国語科の実践に力を注ぐ。令和2年版学校図書国語教科書編集委員。著者に『小学生の究極の自学ノート図鑑』(小学館)『熱中授業をつくる! 子どもの思考をゆさぶる授業づくりの技術』(学陽書房)など。
森川正樹の”教師の笑顔向上”ブログ」で、日々の教育関連情報を発信中。

【シリーズ動画】森センの「自学がグーンと上手になる大作戦」のこれまでの回もチェックしましょう!
【第1回】自学”はじめの一歩”は「真ん中ドカーン作戦」でキマリ!
【第2回】情報爆発&お部屋作戦で究極自学できあがり!
【第3回】自学を通して自分が変わる!「変身作戦」

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(森川正樹著/小学館)
ほぼ実物大・カラーで再現された自学ノートの実例を39作品収録。とじ込み別冊の解説編には、自学指導の達人ならではの指導ポイントも満載。

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