【小三小四】年度はじめに集団生活のルール・約束を確認しよう
中学年になると、自分たちでできることが増え、活動が活発になってきます。一方で、生活や学習のルールがあいまいになってしまうことがあります。年度当初に、みんなが気持ちよく過ごすためのルールを、しっかり確認しておきましょう。確認をするときには、どこまでが学校、学年のルールで、どこからが学級のルールとしてよいのか、他の教職員と確かめておきましょう。
執筆/神奈川県公立小学校教諭・杉本竜太
目次
ルールを伝えるときのポイント
ルールを守って生活する子供を育てるためには、子供たちが学校のきまり(ルール)の意義を理解することが大切です。
まず、全員が気持ちよく生活をするためにルールがあり、一人ひとりがそれを守ることが大切であることを、子供たちに話しましょう。
持ち物について
筆箱や道具箱の中身など、学校生活に必要な物しか持ってきてはいけないことや、持ち物に記名することなどの確認が必要です。
三年生では、習字セットや絵の具セット、リコーダーなど、学習で使う道具が増えます。また、副読本などを使う場面も増えるので、何を持ち帰り、何を学校に置いておくのか、確実に子供たちに伝えましょう。学校に置いてよい物に関しては、どこに置けばよいのか明確にしておきましょう。
四年生では、クラブ活動が始まります。クラブによっては、自分で用具などを持ってくることがあります。そのような場合の保管場所や約束事項についても確認しておきましょう。
学習について
授業中にもルールがあることを、子供たちと確認しましょう。
話し方・聞き方、発表の仕方、机の上の学習道具の置き方など、一つ一つを明確に指導していきましょう。そうすることで、子供たちが安心して授業に取り組むことができます。
指導のポイントは「ほめる」!
できたことをほめる
ルールを守ることは必要なことであり、気持ちのよいことなのだと感じられるように、できたらほめるようにしましょう。
具体的な姿をほめる
「何をがんばったのか」が明確に分かるように具体的にほめましょう。
みんなのためになったことをほめる。
自分が役に立っているのだという、自己有用感を育てましょう。
努力している過程をほめる
結果だけでなく、その子の努力の過程をほめましょう。
イラスト/山本郁子
『教育技術 小三小四』2021年4/5月号より