【小三小四】子供たちが主体的に取り組む当番活動の決め方
三・四年生の子供たちは、前年度までに各クラスでの当番活動を経験しています。「去年はこんなことをしたよ」「日直はこんなことをしていたよ」と、その経験を語ってくれることと思います。当番活動は主に、日直、給食当番、掃除当番といった、クラスでの毎日の日常生活を運営するために不可欠な活動です。年度はじめに子供たちの思いを生かして当番活動の内容を決めることで、クラスの一員として主体的に貢献できる子供たちを日常的に育てていきましょう。
執筆/神奈川県公立小学校教諭・阿部美弥
目次
日直や係活動との違いを押さえる
これまでに取り組んできた日直や係の活動を子 供たちと思い出します。低学年では「黒板係」「電気係」という係活動も存在していたかもしれません。しかし、中学年となった子供たちには、当番活動と、日常生活を送るうえで不可欠な「日直」と、創意工夫を働かせて生活を豊かにするための「係活動」の違いを明確にしましょう。
ただ、子供たちで判断するのは難しいようであれば、子供たちから出てきた意見を「当番」と「係活動」のように先生が整理してあげるとよいでしょう。
日直の活動例
- 朝の会・帰りの会の司会
- 黒板消し
- プリント、ノートなどの配付
- 電気の入・切
- 授業ごとのあいさつ
- 窓の開閉
など
掃除・給食当番
給食当番や掃除当番も、前の学年で経験済みなので、ここでも子供たちと一緒に、必要な活動について話し合って決めていきましょう。子供たちなりに効率的に行う考えがあるはずです。
また学校によっては、中学年になると図工室や音楽室、階段など、特別教室や教室から離れた場所を掃除分担として割り振られることもあります。学校の掃除分担表を確認し、子供たちに伝え、教室周辺だった掃除の範囲が学校全体に広がったことも、中学年の役割と位置付け、子供たちの意欲につなげたいですね。
イラスト/山本郁子
『教育技術 小三小四』2021年4/5月号より