教師の春休み~今年度の経験を生かし来年度の計画を立てよう!
1年間が終わり、ふり返りと同時に次の年度に向けた春休みです。今年度の経験を生かして、来年度の計画を立てましょう。
執筆/神奈川県公立小学校教諭・木村綾子
目次
学級づくり
年度はじめは、「この学級で1年間、がんばっていこう」という思いを子供たちがもてるようにしたいです。そのためにも、子供たち同士が密にならずにコミュニケーションを取れる活動を工夫していくことが必要です。
コロナ禍の今は、子供たちが集まる学校生活で、密にならないように工夫することが多かったと思います。そこで、取り組んだ活動で密を避けて友達のことを知る、友達同士の関わりがもてる活動を学校内、または他の学校の教師と情報交換してみるのもよいでしょう。
実際に4月になったら、学校や学級、子供たちの実態に合わせてやり方を選んでいきます。
学級づくりは、すべての土台になると言っても過言ではありません。安定した学級風土が誰にとっても心地よい環境づくりにつながることを意識していきましょう。
授業づくり
子供たちの「分かった」「できた」「もっと知りたい」という声が聞こえる授業ができるよう教材研究を進めていきたいものです。その準備として、次の学年が分かったら、1年間でどんなことを学ぶのかの見通しをもちましょう。また、何をねらった学習なのかを教師がきちんと把握しておくことが大切です。
学習に必要な資料があれば、春休みを利用して用意しておくこともできるでしょう。
その他
コロナ禍により、オンラインでの研修が増えています。オンラインのよさは、その場所に行かなくても研修が受けられることです。他県で行っているものにも気軽に参加することができます。自分の興味・関心のある内容であれば積極的に受講してみることをおすすめします。
教育や学校に関するもの以外でもよいと思います。ふだん、仕事があるときにはなかなかできないことにじっくり取り組んだり、ゆっくり体を休めたりすることも必要です。
このような時期だからこそ、自分のパワーが溜められることをしておきましょう。
イラスト/佐藤雅枝
『教育技術 小一小二』2021年3月号より