【相談募集中】教師を続ける自信がなくなっている

教育アドバイザー

多賀一郎

学力テストの結果が悪かったことをきっかけとして、自分は教師に向いていないのではないかと思い始めてしまった先生がいます。ここでは、「みん教相談室」に届いた相談への、教育アドバイザー 多賀一郎先生からの回答をシェアします。

イラストAC

Q.自分が教師に向いているかどうかもわからなくなってしまいました

私は教員3年目、公立小学校2年生の担任をしています。学年に1クラスしかなく、今年度初めて単級の担任となりました。最近、市内の学力テストの結果が返ってきたのですが、受け持っている子どもたちが1年生のと比べ、大きく下回ってしまい、自治体の平均よりもやや低い状態でした。前年度担任の先生からはひどく注意され、日々の仕事にもっと力を入れるようにと喝を入れられました。

自分の教育技術に見直すべき点はいくらでもあり、何から手をつけていいかわかりません。2年生の時点で学力を下げてしまった責任も感じていますし、指導力の低さにも反省しています。正直、自分が教師に向いているかどうかもわからなくなってしまいました。このまま働くことで子どもたちに不利益になってしまうのではと怖くてしかたありません。こんな時、どう立ち直ったらいいのでしょうか。(おさる先生・20代男性)

A.向き不向きはありません。教師とは、自分の個性と向き合い、子どもたちと一緒に成長していく仕事です

初めての単級担任で、テストの結果が悪くて責められる。しかも、フォローはしてくださらないんですね。うまくいかなくて当たり前なのに……。

初任から3年間は、うまくいかないことだらけで、みんな悩みます。子どもたちにも悪いことしたなあ、自分は向いていないんじゃないかなと考え込むことしきりです。それらのマイナスを背負って、そこからの教師生活を歩んでいくのです。教師に向き不向きはありません。教師とは、自分の個性と向き合って、子どもたちと一緒に成長していく仕事なのです。

ご相談いただいたのは2月ですが、今から急に、子どもたちに学力をつけることは不可能です。残り1か月は、子どもたちと楽しく過ごすことだけを考えましょう。気分的に落ち込むときは、子どもたちと一緒に楽しむことが一番です。絵本を読み聞かせしたり、一緒に遊んだりしましょう。できないことを考えるよりも、できることだけを考えればいいのです。

そして、春休みになったら、のんびりしていてはいけません。新年度の準備を始めるのです。子どもたちの学力低下だけでなく、学級づくりもうまくいっていないのだとしたら、それらは全て、「準備不足」からきています。

学級づくりの本を何冊も読み込むなどして、自分のやり方のどこが足りなかったかを考えてみましょう。新学期からは、こんなことをやっていこうと決めて、そのための手立てを考えるのです。

新学期がスタートしたら、日々に追われてなかなか勉強している時間はとれないものです。春休みに時間をかけて、授業の準備もしっかりとやりましょう。やれるだけのことをして、4月にリスタートするのです。そして、前年度までの経験も活かしながら、子どもといっしょに、教師も成長していけばいいのです。

ぜひ、拙著『大学では教えてくれない一年を乗り切る学級づくり』(明治図書出版)も参考にしてみてくださいね。


みん教相談室では、現場をよく知る教育技術協力者の先生や、各部門の専門家の方が、教育現場で日々奮闘する相談者様のお悩みに答えてくれています。ぜひ、お気軽にご相談ください。

学校の先生に役立つ情報を毎日配信中!

クリックして最新記事をチェック!

教育アドバイザー

多賀一郎

教師の働き方の記事一覧

雑誌最新号