集団として高め合う!大縄跳びのコツと指導の工夫
皆さんの学級の目標には、子供たちのどんな姿が掲げられていますか。さらに学級の目標に近づくために大縄跳びにチャレンジしてみましょう。目的を持って活動に取り組むことで、よりお互いを認め合い、集団として高め合うことにつながります。
執筆/福岡県公立小学校教諭・大嶌裕也
目次
大縄跳びのこつ① 足を開き「レの字」
縄に上手に入れるようになる練習です。足を開いて、体重移動ができると、縄が近づいてきたときに上半身を後ろにそらし、縄が離れていくときに上半身を前へ戻し、縄に入るタイミングがつかめてきます。縄に入るタイミングは、縄が離れていくときです。
大縄跳びのこつ② 走りながら跳ぶ
縄を低く張り、走って飛び越える練習です。走りながらなので、片足で跳んだり、跳んだ後すぐに、走り抜けたりできるようになります。縄の真ん中を跳ぶように声かけします。
大縄跳びのこつ③ 縄を出る位置
縄を跳んで走り抜けるときに背中や足に縄が引っかかってしまわないようにします。縄を回している人の近くを通り抜けるようにコーンを立てて誘導します。
失敗した子を責めない温かい雰囲気の学級づくりをしよう
大縄跳びの練習を始め、記録をとるようになると、どうしても失敗した子へ目が向きがちになってしまいます。絶対に縄に引っかかった子を責めてはいけません。どうやったら跳べるかをみんなで考え、支え合う雰囲気をつくりましょう。
安全面に気をつける
- 転倒して、眼鏡を破損する恐れがあるため、はずしても大丈夫か確認する。引っかかったときに転倒しないように縄を回す人が縄を緩めるよう指導する。
- 縄に恐怖心がある子がいたら、柔らかいゴムを使って練習する。
短縄跳び検定
新型コロナ禍の影響で、体育の学習にも制約があり、子供たちの体力づくりが心配されています。3密対策をとりながら行うことができる短縄跳び検定に、ぜひ取り組んでみましょう。
短縄跳び検定までの流れ
【場づくり】体育館で行う場合
短縄跳び検定に必要なもの
- 縄跳び
- 検定表
- 椅子
- カラーコーン
- 拡声器かマイク
- 笛(手で操作できるタイプのもの)
子供たちの意欲が高まり、継続するような工夫をしよう
スモールステップで進級式にしたり、名人欄を設けたりして、子供たちの意欲が向上したり継続したりする工夫を行いましょう。見事、名人になったら、認定賞を渡したり、昼の放送で紹介したりしてもよいですね。
短なわとび検定表
〈参考文献〉
『教育技術MOOK いつでもどこでもできる! なわとび』(小学館)から改変して作成
イラスト/種田瑞子
『教育技術 小五小六』2020年12月号より