低学年11月の教室環境のポイント「必要な掲示は?」
11月は、学習発表会や校外学習など子供たちがいきいきと活動する場面が増えてくるでしょう。一人ひとりが学習や課題に進んで取り組めるような教室環境を工夫しましょう。
執筆/神奈川県公立小学校教諭・木村綾子
目次
計画などの決まっていることを掲示する
活動に進んで取り組むためには、活動のめあてや内容などをしっかりと分かっていることが大切です。どのように進んでいくのかが分かれば、子供たちも声をかけ合っていけるでしょう。そのためにも、活動の計画表などを教室に掲示して、子供たちがいつでも見られるようにしておきます。
学級目標
子供たちと再確認したことを分かりやすく視覚化するとよいでしょう。
係活動コーナー
係で活動している様子を他の子供たちにも見えるようにしてみましょう。生き物係で、見付けてきた生き物を展示したり、その生き物の紹介文を書いた画用紙を隣に貼ったりします。
給食コーナー
給食指導で使った「がんばりカード」を掲示します。めあてを実践できたかどうかをカードに書き込むようになっているので、子供たちの手の届く位置に貼るようにしましょう。カードへの書き込みは、「やっておいてね」ではなく、しっかりとその時間を確保することが必要です。時々、教師が「がんばっているね」とか「最近はどうかな」と声をかけていくと、子供たちの意識が高まっていくでしょう。
換気や温度調節など
上着の管理や換気による温度調節など、寒くなる時期に向けての環境整備にも配慮しましょう。
学習発表会の計画表
学習発表会に向けての学習計画表を掲示します。役割分担や当日までの計画表などを掲示しておくことで、子供たちが見通しをもって活動できます。
発表会当日までの日数が一目で分かるような工夫(カレンダー形式にして、やることを書き込んでいくようにするなど)をして、低学年の子供たちでも見通しがもてるようにすることが大切です。
発表会に向けた「学習のあしあと」
学習発表会に向けて取り組んだことを「学習のあしあと」として残しておきます。発表会のねらいのもと、自分たちが見付けた発見やがんばりを記録しておきます。そうすることで、発表会後のふり返りの時間に活用でき、子供たちのふり返りも具体的なものになっていくでしょう。
「校外がくしゅうで大はっけん」掲示板
校外学習に出かけたときに見付けたものや「これはなんだろう」と思ったものなど、子供たちの気付きを掲示しておきましょう。子供が個人で見付けてきたことをお知らせするコーナーもつくります。そうすることで、一人の気付きや学びが学級全体の学習につながっていくでしょう。
イラスト/佐藤雅枝
『教育技術 小一小二』2020年11月号より