楽しみながら地図帳に触れる! 地図と仲よくなれるゲーム
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子供が楽しみながら方位や地図に対する理解が深まる実践を紹介します。
執筆/東京都公立小学校主任教諭・小倉さえ子
目次
地図帳に親しもう
三年生から活用が始まった「地図帳」。低学年では子供たちが地図に触れる活動に近いものとして、生活科の学校探検などがありました。ただし、これまでに見たり描いたりした地図は、目の前に見えた風景を紙に書いたものです。「学校」と「公園」だけのような地点間のつながりしかありませんでした。三年生からは「地域の広がり」(距離や方位といった位置関係)を理解させる必要があります。
ここでは、子供が楽しみながら方位や地図に対する理解が深まる実践をいくつか紹介します。
東西南北 応援団
方角を示しながら応援団を演じます。
- 「北 向いて!」
北を向いて 足を開き両手は腰。 - 「右手は東!」
右手を横に伸ばす。 - 「左手 西!」
右手同様に左手を横に伸ばす。Tの形。 - 「後ろが南」
両肘を曲げて、指先が後方へ。 - 「前が北」
両手を真っ直ぐ前へ。前へならえの姿勢。 - 「東西南北」
今までの動きを続けて行う。 - 「応援団!」
両手をぐるっと回してはじめの姿勢に。
指示をハキハキと強めに言うと応援団らしくなり、盛り上がります!
地名探しゲーム
お題となる地名を地図帳から検索します。
- 「○○市」などのお題を出す。
- さくいんなどを使い、お題の場所を探す。
- 最初に見付けた人は「『○ページ』の『イ』の『③』にあります」と答える。
- 正解者が次の出題者になる。
指で「ココ!」と示したり、「右!」などと答えたりするのはNG。位置を示すさくいんの学習をしっかりと身に付けさせましょう。
8方位すごろく
(1人から4人でプレイ)
下のようなすごろくカードを用意します。上を北とし、右が東、左が西、下が南となることをはじめに確認します。同様に八面体のサイコロを作り、サイコロの表面には8方位を書きます。
- スタート地点は四隅のどこでもOK。
- 順番を決め、一人ずつサイコロを振り、サイコロが示した方位に1メモリ進む。
- 進める方向がなければ一回休み。
- 一番にゴールエリアに入った人の勝ち。
自分のいる地点からの方向感覚を、楽しみながら学習できます。
イラスト/山本郁子
『教育技術 小三小四』2020年10月号より