子供に「めあて(個人目標)」を達成させるためのふり返りの促し方

めあてを定期的にふり返り、達成までのイメージをもたせるためのポイントを紹介します。

執筆/東京都公立小学校主任教諭・佐藤理津子

「めあて(個人目標)」をふり返ろう

個人のめあては、ふり返りが重要

新しい学年や学期が始まるときには、めあて(個人の目標)を考えます。

めあて(個人の目標)は、学級目標を達成するために、自分ががんばりたいことを考えたり、なりたい自分をイメージしたりして決めます。

だからこそ、定期的にふり返り、具体的に達成までのイメージをもたせていくことが大切です。

個人のめあては、ふり返りが重要

パワーポイントを活用すると効果的です。

ステップ1 学級目標を確認する

学級目標は、いつでも、どんなときでも、学級全員がめざす姿です。「めあて(個人のめあて)」を考えるときにも、まず学級目標を学級の全員で確認しましょう。

学級目標

ステップ2 「めあて(個人の目標)」を確認する

「めあて(個人の目標)」をふり返るときには、子供たちに三つのヒントを示します。

ヒント1 自分のなりたい姿を具体的にイメージするためのヒント

ヒント1 自分のなりたい姿を具体的にイメージするためのヒント

時間や数字で表すと、なりたい自分が具体的にイメージしやすくなります。また、ふり返りをするときにも、「できたか」「できなかったのか」と自己評価がしやすくなります。

ヒント2 自分に合った「めあて」を考えるためのヒント

ヒント2 自分に合った「めあて」を考えるためのヒント

例えば、「めあて」の中の姿がどんなによくても、実現可能なめあてでないと、「めあてを達成するためにがんばろう」という意欲がなくなってしまいます。具体的でなかったり、達成不可能なめあてだと気が付いたら、修正したり、新たなめあてをつくり直したりしましょう。

達成不可能なめあてだと気が付いたら、修正

ヒント3 意欲を持続させるためのヒント

ヒント3 意欲を持続させるためのヒント

めあては、一か月ごとなど、期間を決めてふり返りをします。もし、自分が立てためあてが達成できたときには、新しいめあてを立て直すと、めあてに対する意欲が持続します。

「7時には起きてめりはりをつけて過ごそう!」

めあてふり返りカード(例)

左のようなカードを使って、めあてを掲示したり、ふり返りを行ったりするのもおすすめです。月ごとにふり返りができるようにするとよいでしょう。

めあてふり返りカード(例)
  • 学年目標
  • 学級目標をいつでも確かめられるようにします。
  • 項目
    ①学習
    ②生活
    ③家庭
  • 達成できていると思う項目は青、達成できていないと思う項目は赤に塗ります。学級内で掲示したときに、子供たちの思いが共有できます。

イラスト/山本郁子

『教育技術 小三小四』2020年10月号より

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