【小3小4】学級会で思いや願いをかなえよう ~議題決定から話合いまで
議題決定から話合いまで、学級会のポイントを紹介します。
執筆/東京都公立小学校主任教諭・東奈奈子
目次
議題をみんなに紹介しよう
話合う議題が決まったら、クラス全体に紹介します。そのときに、イメージを共有することが大切です。例えば、「なかよし祭りをしよう」という議題の場合、クラスの子供たちがイメージする「祭り」は同じでしょうか。子供たちのイメージがバラバラだと、いざ話し合ったときに、意見がうまくまとまりません。子供たちのもっている知識やイメージを確認しましょう。
司会グループで準備をしよう
学級会に向けて、司会グループと提案者で、提案理由や話し合うこと、話合いのめあてなど、計画を立て、準備します。
司会グループは、クラス全員が体験できるように、輪番制にします。前に出るのが苦手な子もいますが、グループのメンバーやフロアの子が助けてくれます。苦手な子の新たな姿を見ることができるかもしれません。
提案理由で押さえたいこと
提案理由とは、なんのために話し合うのか根本になるものです。意見が分かれたとき、話合いに行き詰まったときに戻る大切なものです。
ですから、提案者の思いを大切にしながら、「なんのために活動するのか」「どのように活動するのか」を明確に示します。話し合う必要感をもたせることがポイントです。
提案理由のポイント
- (現状の問題点)〜だからこれをやる。
- 〜をするとこうなる。こうなりたい。
話し合うことを決める
提案理由をいつも頭に入れて、「何をするのか」「どのようにするか(工夫)」などを決めます。
話し合うことを決めるときのポイント
- みんなに決めてほしいことは何?
- みんなに考えてほしいことは何?
決まったことは、話合いをスムーズにするために、学級会カードに書いておきましょう。
いよいよ話合い! 司会グループの役割分担
司会の心がまえ
話合いの柱立てに沿って、学級会を進めよう!
- 何について話し合っているのか、確かめながら進めよう。
- 提案理由や話合いのめあてを考えながら進めよう。
- みんなの意見を聞きながらまとめよう。
- みんなが納得するようにまとめよう。
副司会の心がまえ
司会を助け一緒に学級会をスムーズに進めよう!
- なるべくたくさんの人が発言できるよう、指名しよう。
- 時間内に話合いが終わるように、司会に時間を知らせよう。
- たくさんの意見が出て司会が困っているときや、黒板記録が追いつかないときは助けよう。
記録の心がまえ
黒板記録とノート記録がある
黒板記録は、友達の意見を分かりやすい言葉で短く書こう。
- 色チョークや学級会グッズを工夫して使おう。
- ノート記録は、後で読んでも分かるように、くわしく正しく書こう。
- 学級会の最後には、決まったことの発表もするから、決まったことと、まだ残っている問題をしっかりチェックしておこう。
おすすめ学級会グッズ
イラスト/山本郁子
『教育技術 小三小四』2020年10月号より