ノート指導のポイント【小三小四】
小三・小四の子供たちに向けたノート指導のポイントを紹介します。
執筆/東京都公立小学校教諭・谷平真佑子
目次
板書計画を大切に
どの教科でも、まずは子供と同じノートに板書計画を書いてみます。同じノートに書くことで、ここは一行空けたほうがよい、二行空けておこうなどと、具体的に考えられます。
基本的に、子供は先生が黒板に書いたようにノートを書きます。横10マスのノートなのに、黒板には横10文字以上だったり、それ以下で書いてしまうと、ノートをうまく書けなくなる子供もいます。子供が混乱しないよう配慮ができると、よいですね。
ノートはまずは先生と同じように書けることが大事です。それができる人には、黒板に書いていないこと、例えば先生が口頭で伝えたことをメモしたり、自分で簡単な図や絵を書き足して、後で見返したときに分かりやすいように工夫してノートをとったりするように促します。それらができると、よりよい自分だけのノートになります。
パターン化する
どの教科のノートでも、毎時間のめあてとまとめは必ず書きたいところです。下は算数のノート例です。
めあて(問題)は青鉛筆、まとめは赤鉛筆で囲んでいます。図を取り入れながら、自分の考えや友達の考えを書きます。
算数では基本的にはこの流れなので、子供たちも分かりやすく、かつ自分でも工夫がしやすくなっています。
板書もノートもパターン化をすることで、子供たち自身で先を読めるようにもなり、スムーズにノートをまとめることができるようになるでしょう。
教科書の図や絵の利用
国語の詩や物語文などでは特にそうですが、教科書をコピーして子供たちに配り、ノートに貼り付けさせます。
黒板には子供たちに配ったものを拡大して貼り、板書をして、みんなが同じように書けるようにします。
社会の地図や理科の器具の説明などでも図や絵がノートにもあると、より分かりやすいですよね。
教科書に限らず、資料集なども使えるものがあります。ノートが文字だけで分かりづらいと感じたときには図や絵で示しましょう。
ノートはあくまでも、自分の理解を深めるために書くものです。ある程度書けるようになったら、子供が自分で工夫したノートを認めたり、みんなに紹介したりするのもよいでしょう。
『教育技術 小三小四』2020年10月号より