10月の学級担任実務【小一小二】
夏休みを挟んで、さまざまな活動が軌道に乗っていると思います。三学期制や二学期制など、学校ごとに学期末の時期は異なりますが、夏の疲れの出てくるこの時期に、これまでの生活や学習を見直して、残りの半年の学級生活を豊かにしていきましょう。
執筆/神奈川県公立小学校教諭・阿部美弥
目次
夏の疲れを見とり、心身の健康を保つ
夏の疲れは、今ごろ出てくるものです。子供たちの様子をしっかりと見とり、気付いたことや気になることがあれば声をかけて様子を見るなど、目を配りましょう。
学年教諭や養護教諭、保護者と連絡を取り合って、子供たちが健康に過ごせるように早めに対応していきましょう。
教室環境を整える
ユニバーサルデザインを取り入れる
これまでの子供たちとの関わりから、その特性を見とることができてくるころと思います。どの子も安心して生活できるように、教室環境の工夫をしましょう。
①予定表の見直し
②授業中の流れを見通せる掲示
③物を置く位置のルール見直し など
読書への関心を高める工夫をする
気候がよくなるこのころ、読書に親しめるような環境を整えてみましょう。
①本のコーナーを設ける
②おすすめの本の紹介
③学習との関連の本のコーナー
④学習の発展(音読カードなど)
本に関する係の活動と連携するのもよいですね。
係活動の見直し
学級生活をより楽しくするために、これまでやってみて「続けてあったほうがよい活動」と、「新しくやってみたい活動」を出し合い、新たに活動内容を決めます。係のめあてももたせ、新たな意欲へとつなげていきたいものです。
朝の会・帰りの会の見直し
毎日行っている会の内容を子供たちと見直し、内容をより実態に合ったものに変えていきましょう。
当番活動の見直し
日直などの当番をしてみて、「こんな活動もあったほうがよい」ということもあると思います。子供たちと一緒に当番の活動内容もリニューアルしていきましょう。
席替え
学習や活動が円滑に進むよう、席を工夫します。身長差や視力なども担任が配慮して決めます。
育てている植物
これまでに取り組んだ生活科の学習のまとめをし、種の収穫や枯れた根の処理など、後片付けをきちんとして、次の活動につなげるようにしましょう。
まち探検の計画
学年で相談し、安全への対策をとったうえで、まちへ出かけていく計画を立てましょう。
イラスト/佐藤雅枝
『教育技術 小一小二』2020年10月号より