小2生活「みんなでつかう まちのしせつ」指導アイデア
執筆/神奈川県公立小学校教諭・畑野有香
編集委員/文部科学省教科調査官・渋谷一典、文部科学省教科調査官/愛知淑徳大学准教授・加藤智、神奈川県公立小学校校長・二宮昭夫
目次
期待する子供の姿
知識及び技能の基礎
身近な図書館に関わる活動を通して、身の回りにはみんなで使うものがあることや、それらを支えている人々がいることなどが分かる。
思考力、判断力、表現力等の基礎
身近な図書館に関わる活動を通して、公共物や公共施設のよさを感じたり、働きを捉えたりすることができる。
学びに向かう力、人間性等
身近な図書館に関わる活動を通して、それらを大切にし、安全に気を付けて正しく利用するとともに、自分の生活に生かしていこうとする。
単元の流れ(8時間)
学習の流れ
図書館に行ってみよう(3時間)
・学校図書館との違いを考える。(1時間)
・地域の図書館に出かける。(2時間)
【評価規準等】
知 身の回りにはみんなで使うものや、みんなのための施設や場所があることを分かっている。
※評価規準等の知=知識・技能、思=思考・判断・表現、態=主体的に学習に取り組む態度の観点を示しています。
気付いたことを伝え合おう(1時間)
【評価規準等】
思 学校図書館との共通点や相違点を探しながら、図書館のよさを感じたり働きを捉えたりしている。
図書館のひみつをさぐろう(2時間)
・地域の図書館に出かけ、働いている人の話を聞いたり、質問したりする。
・みんなが気持ちよく使えるためのひみつ(工夫)を見付ける。
【評価規準等】
思 図書館の機能やそこで働く人の役割を予想しながら、図書館で働く人と話したり、質問したりしている。
図書館のひみつを伝え合おう(2時間)
・話を聞いたりして見付けたひみつについて伝え合う。
【評価規準等】
態 図書館は多様な人々のくらしを豊かにしていることを実感し、これからも安全に気を付けて、正しく利用しようとしている。
知 自分たちのくらす地域には、 みんなで使うためのさまざまな施設があることや、それらを支えている人がいることに気付いている。
活動のポイント1
活動への意欲を高めるための工夫をしましょう
公共施設に関心が向くような情報発信の場を
・公共施設を利用した経験を紹介し合う場を設ける。
・公共施設が行うイベントなどを、学級だよりなどで家庭に伝える。
対象とする公共施設について事前に確認しておきましょう。
例)開館時間、収容人数、混雑する日時、トイレ、活動スペース、協力を依頼できるスタッフなど
公共施設:図書館、公園、駅、公民館、児童館など
教室環境と対応させて
活動のポイント2
板書を工夫して、気付きの質が高まるようにしましょう
4/8 時の板書例
イラスト/高橋正輝
『教育技術小一小二』2020年10月号より