みんなで楽しもう!わくわくドキドキ学級遊び
準備不要で簡単にできる学級遊びの紹介です。子供同士の接触が可能になったら、思いっきりみんなで楽しみましょう。
執筆/東京都公立小学校主任教諭・東 奈奈子
目次
【外遊び編】みんなで走ろうわくわく鬼遊び
どの学年でも人気のクラス遊びが、「鬼ごっこ」です。子供同士の接触が可能になったら、校庭を全力で走り回り、みんなで楽しみましょう。
タッチで変身
仲間を増やす楽しい鬼遊びです。鬼は赤白帽子を赤にし、逃げる人は白にしま す。タッチされたら、帽子を赤にして、どんどん仲間を増やしていきます。全員が赤になったら、終わりです。
タッチをされたら、手をつないでいくと、手つなぎ鬼になります。最後には全員で手をつなぐことになるので、より楽しめます。ただし、休み時間などたくさんの子供が遊んでいるときは、四人以上になったら、二人ずつに分かれるなど、安全面に気を付けましょう。
鬼に捕まった仲間を助けよう
①氷鬼
鬼にタッチされた子は、氷のように固まって、動けなくなります。仲間にタッチされたら、氷が溶けて動けるようになります。
②バナナ鬼
鬼にタッチされたら、両手を合わせて頭の上に上げて、動けなくなります。
仲間の一回目のタッチで片方の手を下げ(皮がむける)、二回目のタッチでもう片方の手も下げて動けるようになります。
③ピーターパン
二つのグループに分かれ、それぞれに、宝物(磁石など)を用意します。相手チームに知られないように、宝物を持つピーターパン役を三人選びます。
相手チームの子をタッチして、じゃんけんをし、勝った人は、そのまま逃げることができます。負けた人は、その場で動けなくなりますが、同じチームのピーターパンにタッチしてもらうと、動けるようになります。
ピーターパンがタッチをされて、じゃんけんに負けた場合は、宝物を相手に渡し、動けなくなります。ピーターパンから全ての宝物を先に取ったチームの勝ちです。
チームで協力して、ピーターパンを守ったり、相手チームのピーターパンを探して追いかけたりする楽しさもあります。
最初はルールが分からなくても、回数を重ねていくうちに、慣れていきます。
【中遊び編】ドキドキ感を楽しもう
机と椅子を教室の後方に下げ、空いたスペースで行います。
ゴロゴロストン
ボールを1つ用意し、雷鬼を一人決めます。雷鬼以外の子は、輪になって、中心を向いて座ります。
雷鬼は、輪の中心に入り、目を閉じて「ゴロゴロゴロ…」と言います。その間に、周りの子供たちは、隣の人へ順番にボールを手渡していきます。
雷鬼が、「ストン」と言ったときに、ボールを持っていた人が次の雷鬼なります。「ゴロゴロ…」の言い方を速くしたり、急にゆっくりにしたり、ボールの数を増やしたりしてもスリルがあっておもしろいでしょう。
ねずみとり
大きな一列の輪を作り、これがねずみの行列になります。ネコ役の子(数名)は、二人組で手を組んでアーチを作り、ねずみの行列の途中に入ります。
音楽に合わせて、ねずみの行列は、一列のまま歩き、アーチをくぐって進みます。音楽が止まったら、ネコ役は手を下ろし、ねずみを捕まえます。捕まったねずみは、ネコ役の一人と交代して新しくアーチをつくり、ネコになります。
ねずみとして逃げるドキドキ感があり、捕まってもねずみを捕まえようと、最後まで楽しむことができます。
ドキドキゲーム
教室の4か所に、「な」「か」「よ」「し」など、四文字の言葉を紙に書いて、貼ります。鬼役を決め、鬼は真ん中で目を閉じます。その間に、鬼以外の子は、一文字選び、その文字が書かれた場所に移動します。移動が終わったら、鬼は一文字選び、その文字を大きな声で言います。鬼の言った言葉を選んでしまった人は、そこでおしまいです。
これをくり返し、最後まで鬼の言った言葉以外を選んだ人の勝ちです。
鬼が次に何を言うのかを、予想しながら動くのを楽しむゲームです。四文字の言葉を変えたり、文字数を増やして鬼と同じ言葉を予想した人を勝ちにしたりと、クラスオリジナルの遊びに発展させることもできます。
クラスに合わせてやり方を工夫し、楽しんでください。
イラスト/山本郁子
『教育技術 小三小四』2020年7/8月号より