キャリアパスポート 内容と活用例

キャリア教育の充実を図るためにスタートした「キャリアパスポート」。活用のポイントを紹介します。

執筆/福岡県公立小学校教諭・中村雅司

キャリアパスポートの目的

子供にとって

自らの学習状況やキャリア形成を見通したり、振り返ったりして、自己評価を行うとともに、主体的に学びに向かう力を育み、自己実現につなげるものです。

教師にとって

子供のその記述をもとに対話的にかかわることによって、児童生徒の成長を促し、系統的な指導に資するものとなります。

キャリアパスポート 内容と活用例
イラストAC

キャリアパスポートの構成

①年度はじめ

なりたい自分、1年間の目標を設定する。

②年度途中

学習や学校生活の様子を記録する。

③年度終わり

成長の振り返りを記録する。

  • 各学年、最大で5枚(10ページ)
  • 「年度はじめ」「年度終わり」は、学級活動(3)に位置づけることができます。

キャリアパスポート活用のポイント

ポイント1(形態の検討)

キャリアパスポート形態の検討

冊子型では、6年間分ではなく、学年ごとにしておくと、2年目以降に修正することができます。クリアファイルは購入費用がかかります。

ポイント2 学級活動(3)との関連

年度はじめは、4月題材「○年生になって」、年度終わりは、2月題材「もうすぐ○年生」の授業の中で、それぞれキャリアパスポートを関連づけるようにしましょう。

ポイント3 保管の仕方

キャリアパスポートを子供に渡したままにすると、破損や紛失の心配があります。基本は担任が保管し、使うときに配付し、記入後は直ちに回収します。保護者に記入してもらうときは、懇談会や家庭訪問、面談等、学校で行うようにしましょう。

学年が変わるときには、担任同士での引き継ぎになります。また、6年生では中学校に送ることになります。

ポイント4 キャリアパスポートの将来

将来的には個人配付された端末(パソコンやタブレット)から、子供たち一人一人が入力するようになるでしょう。

また、小中高大の校種間を接続する引き継ぎ資料となることも考えられます。

キャリアパスポートの例 【冊子タイプ】

はじめ、中、終わりの基本的なページになります。それに加えて、自由に貼るページを設けておくと、学習ノート、集会、委員会、地域活動、行事など幅広いポートフォリオにすることができます。

5年キャリアパスポート年度当初

5年キャリアパスポート年度当初

まず、年度はじめに「将来の夢」「自分のよいところ」「頑張りたいこと」学習、生活、家庭での「目標」を書きます。

5年キャリアパスポート年度途中

5年キャリアパスポート年度途中

各学期の節目などに、振り返りをします。できるようになったことを「学習」「友達関係」「学校生活」「家庭・地域」ごとに書くよう指導します。

5年キャリアパスポート年度末

5年キャリアパスポート年度末

年度末に1年を振り返ります。できるようになったことを「学習」「友達関係」「学校生活」「家庭・地域」ごとに書かせます。

『教育技術 小五小六』2020年6月号より

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