• 勉強マーク小学館ロゴ
  • facebookアイコン
  • twitterアイコン

【学年・教科別指導計画】1年体育 マットランドであそぼう【マットを使った運動遊び】

2019/5/29

国立教育政策研究所教育課程調査官の監修による、教科指導のアイディアと授業のヒントをまとめた指導計画例です。次時の授業にお役立てください。

執筆/神奈川県相模原市立相原小学校教諭 板垣 賢司
編集委員/国立教育政策研究所教育課程調査官 高田 彬成
神奈川県相模原市立旭小学校校長  二宮 昭夫

授業づくりのポイント

マットを使った運動遊びは、子供たちがマットを使って遊びながら、いろいろな動きに楽しく取り組んで、自分の力にふさわしい動きを身に付けたときに、喜びを味わうことのできる運動遊びです。

授業では、運動遊びを通して子供が支持や逆さ姿勢、回転などの感覚を十分に味わい、基本的な動きを身に付けられるようにしましょう。適度な柔らかさのあるマットを活用して、背中や腹などをつけていろいろな方向へ転がったり、手や背中で支持しての逆立ちや、体を反る遊びなどをしたりする楽しさを意図的に取り入れた運動遊びを構成します。

また、子供たちが楽しく運動に取り組みながらいろいろな動きを自ら試したり、基本的な動きを身に付けたりすることができるように、条件を変えた場を複数設けるとよいでしょう。教師は、子供たちが活動している様子を見たり、一緒になって活動したりする中で、子供たちのよい動きを取り上げたり、友達のよい動きを伝えたりしながら学級全体に動きが広がっていくようにしましょう。

学習の進め方

※学校の設備や教具など、実態に合わせて活動内容を変更するようにしましょう。

学習表
クリックすると別ウィンドウで開きます
PDFでダウンロードする

単元計画の留意点

子供が単元を通して意欲的に活動に取り組めるように、下り坂コースなどの易しく活動が行える場や、ジグザグコースなどの自由に活動に取り組める場を設定し、発展的な場として上り坂コースや、凸凹コースなどの場を追加していくことや、教師の肯定的な声かけによって子供たちの意欲が継続していくでしょう。場を工夫するときには、広さ、向き、高さを変えていくことが必要になります。

子供たちが学習に沿った動きをするために、教師の称讃とともに、学習を方向付ける具体的な言葉がけを行うようにしましょう。

オリエンテーション、はじめの運動例

オリエンテーションでは、単元を通して子供たちが楽しく学習に取り組めるように、約束や準備、片付けの仕方を全員で確認することが大切です。

授業のはじめには、毎時間身体感覚づくりの運動を取り入れましょう。ここでは回転感覚、腕支持感覚、逆さ感覚、反り感覚など、マット運動の基礎となる感覚を身に付けることがねらいとなります。

単元の前半では教師が提示した動きを一つひとつ確認しながら、丁寧に行うように言葉がけしていきましょう。教師は、子供の動きを見ながら、どのような動きができているのかを伝えるように心がけましょう。

はじめの運動の活動例

動物歩き(犬、かえる、あざらし、馬、くもなど)腕支持感覚
クリックすると別ウィンドウで開きます

はじめは先生と一緒に、運動しましょう。 マットの上でいろいろな動物になってみましょう。動物になって、競争しても楽しいですよ。 次は、どんな生き物になってみたいですか? 

【運動が苦手な子供への配慮の例】

はじめの運動は、感覚を身に付けることをねらいとして行うため、教師は、それぞれの動きのポイントを把握しておく必要があります。ねらいとしている動きができない子供に対しては、教師が補助をして、動きの感覚が身に付くようにしましょう。

ゆりかご
ゆりかごじゃんけん
「勝った!」
「起き上がって、じゃんけんするのも楽しいね」

友達と起き上がって、じゃんけんをしてみましょう。

だるま回り(回転感覚)
「前に起き上がろうとすると、できないけれど、横になら起き上がれるよ」
かえるの足打ち(腕支持感覚)
「足を1回叩けたよ」
「僕は、3回もできたよ」

足を何回、叩けるかな?

かえる倒立
「肘に膝を載せると、やりやすいね」

かえるさんになって、どれだけ止まっていられるか、やってみましょう。

弓のポーズ
「うつぶせから、足をつかめたよ」

【意欲の出ない子供への配慮の例】

意欲的に活動に取り組めない子供のために、それぞれの動きの中に競い合う場面を入れたり、自分の記録を伸ばしていけるように、声かけをしたりするようにしましょう。

マットを使った運動遊びをするときの約束

「合図はまだかな?」
「よし!やるよ」
「いいよ~」
○安全のため、前の人が合図を出してから遊ぶようにしましょう。
「みんなで持つと軽いね」
「せーので運ぶよ」
「端っこに重ねよう」
○準備や片付けは全員で行います。マットは四隅を4人で持ち、引きずらないようにしましょう。
○同じ種類のマットは重ねて置くようにしましょう。

準備も片付けも、あらかじめ役割を決めておくと、スムーズにできます。約束を守ろうとしている子供がいたら、しっかりとほめてあげましょう。

1 / 2 ページ

関連する記事

授業記事一覧

道徳は、自分の価値観の変化を自分の言葉で語り合うこと

愛知淑徳大学非常勤講師・柴田八重子さんは、著書『みんなで創ろう!主体的・対話的で深い学びのある道徳科の授業』の中で、「対話」と「中心発問」の重要性を説かれていま…

外国語授業

【教育技術小五小六7/8月号特典】「外国語の授業レポート」動画(本誌連動企画)

『教育技術 小五小六』7/8月号本誌に掲載されている「外国語の授業レポート」特集と合わせて視聴するための授業動画です。本誌記事中に掲載されているパスワードを入力…

深沢英雄先生

「主体的・対話的で深い学び」の実践における「新・教師力」

学習指導要領の改訂によって求められている 「主体的・対話的で深い学び」。その実践において、教師はどのような力を身に付けるべきか――。『学習指導要領2020 実現…

歴史学者・山本博文さん伝授!「子供が歴史に興味を持つためのコツ」

日本を代表する歴史学者であり、日本史ブームを牽引している山本博文さん。著書やテレビ出演を通じ、多くの歴史好きを増やしてきた山本先生に、子供たちが歴史に興味を持つ…

4年3組学級経営物語(7)

4年3組担任の新任教師・渡来勉先生……通称「トライだ先生」の学級経営ストーリー。苦手教科の音楽の授業を克服するため、研究授業を音楽で挑むことにした渡来先生。音楽…

【教科調査官に聞く】社会科の学習指導要領の改訂ポイントと授業改善の視点

学習指導要領の改訂に当たり、社会科のポイントや授業改善の視点について、文部科学省の小倉勝登調査官に、東京都新宿区立四谷小学校の石井正広校長がお話をうかがいました…

水泳

特別な支援が必要な一年生の水泳指導

一年生も、そろそろ学校環境にも慣れ、夏を目前に元気いっぱいのことでしょう。まもなく始まる水泳指導や、夏休みの個人懇談で気をつける点について、岡山県公立小学校教諭…

教室の子どもたち

子どもたちが楽しく取り組める★なぞなぞをつかった自由課題

秘密の宝を探し出したり、謎の暗号文を解読したりするのが子どもたちは大好き。それらを自分で実際に作ってみる活動は、解く以上に楽しいことです。雨の日の休み時間も楽し…

水泳

安全!指導しやすい!水泳授業のポイント

夏季の体育におけるプール指導に向け、安全面の注意点と指導上のポイントを具体的にご紹介します。

沼田晶弘先生

【ぬまっち流】「アナザーゴール」で子どもの学ぶ意欲を引き出す! ~社会科「勝手に観光大使」編~

高学年になったら、自ら学ぶ子どもになってほしいと期待しますが、子どもは興味がないことはやりたがりません。子どもたちが学ぶようになる仕掛け「アナザーゴール」を編み…

もっと見る