朝の会&帰りの会が楽しくなるアイデアまとめ

毎日積み重ねることで、学級経営における大切な時間となる朝の会と帰りの会。楽しい朝の会・帰りの会で、笑顔で始まり笑顔で終わる学級にしましょう!

執筆/東京都公立小学校主任教諭・栁生実華

笑顔で始まり笑顔で終わる!朝の会&帰りの会

笑顔で始まる朝の会

朝の会は子供たちに任せる

朝の会は、授業が始まるまでの短い時間で行われていることが多いのですが、単なる事務連絡の時間になっていることはありませんか。

短時間ですが、「今日も一日がんばろう!」と思えるような有意義な時間にしたいものです。

朝の会プログラム

中学年であれば、司会は子供たちに任せて、輪番制とし、全員が経験できるようにしましょう。どのように進めたらよいのかを台本にしたり、進行表を掲示したりしておくと、子供たちも安心して進めることができます。

先生の話では、「今日は何の日?」や、また一日の見通しがもてるように「今日の予定」などを話すとよいですね

朝の会のちょこっとアイデア

おもしろ健康観察

毎日お題(好きな教科など)を決めておき、呼名した時に、「はい。国語です」などとお題の答えを言わせるようにします。例えば、健康観察で体調が悪い場合には「はい。算数です。頭が少し痛いです。」などと言わせると、楽しく、学級の全員で健康状態が把握できます。

全員一言リレー

全体の前で話すのが苦手な児童がいる場合には、お題を与えて全員を呼名し、時間内(1分以内など)に必ず全員が一言で答えるようにし、全体の前で話すことに慣れさせます。

今日の一曲

今月の歌や、司会の児童が選んだ曲などをみんなで歌います。朝からみんなで歌を歌うと元気が出て、楽しい気持ちになります。

今日のミッション

「授業で3回は手を挙げよう」「10人以上の人に元気な声であいさつをしよう」など、帰りの会までに達成してほしいミッションを発表します。はじめは、先生が決めたミッションにし、慣れてきたら日直の子供が決めてもよいでしょう。

帰りの会では、「今日のミッションがクリアできた人?」と聞くと、みんなで達成する喜びを感じることができます。

ことわざ(四字熟語)クイズ

「○の耳に念仏」「石の上にも○年」など、中学年で学習することわざや四字熟語をクイズ形式にして出題します。日直などが問題を考えて発表するのもよいですね。


朝の会は、一日を楽しく元気にスタートさせることがポイントです。そのためには先生が笑顔でいることが大切。楽しい一日になりそうだなと児童が思えるよう、工夫してみましょう。

笑顔で終わる帰りの会

帰りの会は翌日への期待感をもたせる

帰りの会では、一日をふり返り、「今日も楽しかったな」「また明日も学校に来るのが楽しみだな」という気持ちをもたせて下校できるようにしましょう。

帰りの会プログラム例

帰りの会のちょこっとアイデア

今日のMVP

「今日のMVPは、〇〇さんです。どうしてかと言うと、学級文庫の本をきれいに整頓していたからです」などと、一日の中でがんばっていた人を紹介し、みんなで認め合えるようにします。発表後に、みんなで拍手をすることで、「もっとがんばろう」という意欲を高めることができます。

さよならじゃんけん

「さようなら」のあいさつの後に、「さよならジャンケン、ジャンケンポン」のかけ声で、先生と全員でジャンケンをします。時間があるときには、「あいこだった人から帰りましょう」「負けた人から帰りましょう」などと言うと、盛り上がります。

さよならじゃんけん

さよならコール

クラスで簡単なコールを決めておき、みんなで声を出してから帰ります。

「さよならコール」(日直)
「オーーー!」(全員)
「さよなら〇組」(日直)
「また明日!」(全員)

学級のみんなとの一体感を感じることができます。

たかが10分、されど10分

帰りの会では、翌日の連絡を伝えたり、プリントを配付したりと、時間が長くなってしまいがちです。「早く帰りたいな」という気持ちになってしまう子もいるということを忘れずに、時間を決めて、時間内に終わるようにしましょう。

「月曜日は今日のMVP」「金曜日は、さよならジャンケン」などと、曜日によってプログラムを変えてみてもよいですね。


朝の会も帰りの会も、毎日積み重ねることで、学級経営における大切な時間となります。「こんな学級にしたい」「こんな力を付けさせたい」という教師の願いと、子供たちの実態から、短い時間の中で何ができるかを考えて取り組むことが大切です。

三年生では、声の大きさや姿勢などに気を付けて、自信をもって会を進行できることを目指していくようにします。

四年生では、自分たちで会の内容を考え、自分たちで工夫させてみましょう。

イラスト/山本郁子

『教育技術 小三小四』2020年4/5月号より

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