小2生活「どきどき わくわく まちたんけん」指導アイデア

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執筆/神奈川県公立小学校教諭・羽生大輔
編集委員/文部科学省教科調査官・渋谷一典、文部科学省教科調査官/愛知淑徳大学准教授・加藤智、神奈川県公立小学校校長・二宮昭夫

写真を撮影する子供
写真AC

期待する子供の姿

知識及び技能の基礎

地域のさまざまな場所を調べたり利用したりする活動を通して、自分たちの生活は身近なさまざまな人や場所と関わっていることが分かる。

思考力、判断力、表現力等の基礎

地域のさまざまな場所を調べたり利用したりする活動を通して、身近な地域の場所や人と自分との関わりについて考えることができる。

学びに向かう力、人間性等

地域のさまざまな場所を調べたり利用したりする活動を通して、地域の人々と適切に接したり、安全に気を付けて生活したりすることができる。

単元の流れ(10時間)

こんな声や姿を学習につなげたいですね。

先生「一年生では、公園探検に行きましたね。他にも探検してみたいところはあるかな。」
子供1「公園の近くにあった建物は何かな」子供2「探検して確かめたいね」

まちのことを話そう(1時間)

町のことで、知っていることを教えてね。

いつもお客さんが並んでいる、人気のパン屋さんがあるよ。

駅の周りはいろいろなお店があって、にぎわっています。

評価規準等
 興味のある場所を紹介し合い、身近な地域に関心をもっている。

※評価規準等の =知識・技能、=思考・判断・表現、 =主体的に学習に取り組む態度の観点を示しています。

まちたんけんの計画を立てよう(1時間)

どんな探検にしたいかな。

探検で見付けたことを集めて、探検マップにしよう。

大きな道路があるから、車にも気を付けよう。

評価規準等
 探検したい場所や会ってみたい人、してみたいことについて計画を立てながら決めている。

発見! まちたんけん(3時間)

・全員で探検する。

こんなところにお肉屋さんがあるんだね。

コロッケやメンチカツが名物って書いてあるよ。

評価規準等
 身近な地域にはさまざまな場所があり、多様な人々が生活していることに気付いている。

発見したことを伝え合おう①(1時間)

探検で発見したことをカードに書いてマップに貼ろう。

おそば屋さんやレストラン、行ったことのないお店がたくさんあったよ。

美容院の人が、手を振ってくれたよ。やさしそうな人だね。

評価規準等
 見付けた場所や物、関わった人のことを友達と伝え合い、自分が関わった場所や人以外にも、さまざまな関わりがあることに気付いている。

もっと見たい!知りたい!聞いてみたい!(1時間)

・目的別の探検に向けて計画を立てる。

もっと見たい、知りたい、聞きたいことはあるかな。

おそば屋さんからいい匂いがしたけど、どんなメニューがあるのかな。

薬屋さんに、お祭りの大きなポスターがあったけど、どうしてかな。

評価規準等
 探検で調べたことや気付いたことを基に、さらに探検したい場所や物、聞きたいことについて考え、話している。

もっと発見!まちたんけん(2時間)

・目的別の探検をする。

どうして薬屋さんに、お祭りの大きなポスターがあるのですか。

薬屋のおじさん「お祭りの太鼓を、町の人に教えているんだよ」

どんなおそばのメニューがあるんですか。

そば屋のおじさん「うちたてのそばが自慢です」

そば屋さんにインタビューする子供

評価規準等
 地域のさまざまな人々との関わりのなかで、適切なあいさつや言葉遣いができている。

発見したことを伝え合おう②(1時間)

おそば屋さんがいい匂いの秘密を教えてくれました。

お祭りの太鼓を、私たちにも教えてくれるそうです。

評価規準等
 地域の親しみを感じる人々や愛着のある場所が増えたり、それらの人々や場所が自分たちの生活を楽しくしていることが分かったりしている。

活動のポイント1 
探検の目的やポイントをはっきりと!

探検を繰り返すなかで、町の様子や人々の存在に関心が向くように、探検の目的やポイントを明確にする工夫が大切です。

意欲を高める工夫 「探検アイテム」の紹介で、意欲がぐんと高まります。

  • 探検隊バッジ(オリジナルのマークなど)
  • 双眼鏡(ラップなどの芯を使って)
  • デジタルカメラやタブレット端末など
  • 探検カードの工夫

地図………「たんけんたいマップ」
ふり返り…「○○町たんけん記」などデザインやネーミングを変える。 

探検のポイント

  • 建物やお店、働いている人の様子、道具など
  • 生き物や自然
  • おもしろい名前、看板、ポスターなど  

詳しく知っている物をお互いに伝え合いながら探検することで、地域への新たな気付きが生まれることにつながります。

町探検でパン屋を訪れる子供たち

活動のポイント2 
充実した探検を支える計画や依頼を十分に

探検先への説明・協力依頼  

ねらいや身に付けさせたい力などを説明し、質問への対応などについて協力を依頼しておきます。繰り返し関わってもらうことが可能であるかについても確認しておくとよいでしょう。

リサイクル工場で話を聞く子供たち

安全確保の視点

  • 探検のルートや交通量 
  • 使用できるトイレの場所  

などを確認し、引率の先生などと共通理解しておくことが大切です。  

また、一緒に地域を歩く、 チェックポイントに立つ、 地域の人として店を案内するなど、役割を明確にして保護者ボランティアの協力をお願いすることも有効です。

町探検について打ち合わせする先生たち

評価のポイント 

特に重点をおきたい資質・能力を取り上げています。

(思考力、判断力、表現力等の基礎)  
地域のさまざまな場所を調べたり利用したりする活動を通して、身近な地域の場所や人と自分との関わりについて考えることができる。

多様な学習活動のなかで思考し、気付きの質が高まるような学習活動の工夫とともに、具体的な子供の姿で思考を見とることが大切です。

こんな場面で

探検のなかで

見つける

自分の住んでいる地区や普段の生活を思い起こしながら観察している。

子供「こんなところにお肉屋さんがあるんだね。私はいつも近くのスーパーに行くから知らなかったよ。」

ふり返りのなかで

比べる

場所による町の様子の違いについて捉えている。

子供「駅の近くは、大きなお店や人通りが多いんだね。」

こんな関わりも

探検するなかで、物から人にも目を向けられるようにしましょう。

きれいなお花が咲いているところがあったよ。また見に行きたいな。

本当だね。誰かお世話をしているのかな?

パンがおいしそうだったから、またパン屋さんに行きたいな。

どんな人がパンを作っているのかな? おすすめのパンはあるのかな?

※学習活動の実施に当たっては、新型コロナウイルス感染症に関わる各自治体の対応方針を踏まえるなど、子供の安全の確保に向けて十分配慮した計画を立てることが重要です。

イラスト/高橋正輝、横井智美

『教育技術 小一小二』2020年6月号より

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