小学5・6年生の平均身長、平均体重ほか心と体のデータ集【2021年度版】
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■最初の保護者会で使える!5年生の心と体データ
■最初の保護者会で使える!6年生の心と体データ
身体的にも精神的にも成長が著しい、思春期初期の高学年の子供たち。新型コロナウイルスによって日常が大きく変わった2020年。身体のことから、悩みごとの相談相手、通信機器の利用状況まで、子供たちの気になるデータを集めてみました。
目次
5・6年生の体
ここ数年は横ばい傾向に
このデータは文部科学省学校保健統計調査(令和元年度)によるものです。
身長は、男子、女子共に昭和23年度以降、伸びる傾向にありましたが、平成6~13年度あたりにピークを迎え、その後おおむね横ばいになっています。
また、体重も昭和23年度以降、増加傾向にありましたが、平成10~18年度あたりにピークを迎え、その後おおむね横ばいになっています。
5・6年生の視力
裸眼視力0.1未満の者・・・34.57%。パソコンやスマホの影響で視力は悪化。
令和元年度の「裸眼視力0.1未満の者」の割合は小学生全体で34.57%、平成元年度以降毎年増加の傾向にあります。近視には「遺伝的要因」と「環境要因」の両方が関与すると考えられていますが、近年はパソコンやスマートフォンなどの長時間使用が影響しているとも考えられています。オンライン学習の増加などもあり、通信機器の長時間使用には注意と対策が必要です。
5・6 年生の初潮
5〜6年生で初潮を迎える子が6割! 家庭でも準備を
高学年の女子は、大人の女性へと成長していく途中にあり、心も体も大きく変化します。ユニ・チャーム株式会社の調査によると、5~6年生で初潮を迎える子が最も多く、6年生までに8割近い子が初潮を迎えます。不安や体の変化を安心して相談できるよう、家庭でも準備をしておきましょう。
Q.初潮はいつですか?(♡=2人)
5・6年生の起床&就寝
学年が上がるにつれ 夜型に
起床時間平均は6時34分。就寝時間は5年生21時56分、6年生22時06分。学年が上がるにつれ遅くなる傾向に。睡眠と休養は健やかな成長の源。家族全員で生活習慣を見直し、子供の快眠を支えることも大切です。
Q.ふだんの起床と就寝の時刻は何時ですか?
起床時刻
就寝時刻
5・6年生の読書量
読書量は学年が上がるにつれて、減少傾向に
5・6年生が1か月に読む本の平均数は男子で2.0〜2.2冊、女子で2.6〜2.7冊でした。31年前の1989年度調査では、小学生全体の平均が月9.1冊の本を読んでおり、近年の子供は、読書時間の減少が顕著です。
また、学年が上がるにつれ読書量は減少傾向にあります。宿題、塾などの学習時間の増加や、スマートフォンやゲームなど、放課後の過ごし方の変化がひとつの要因として考えられます。
Q.1か月にどれくらい本を読みますか?
5年生・6年生の読書量
学年別の読書量
5・6年生の習い事
高学年の塾に通う子供の数が増加
小学生の習い事では「水泳」が人気ですが、高学年では減る傾向にあります。反対に通塾する子供の割合は多くなります。また、2020年度から5、6年生では「外国語」が正式教科となり、「プログラミング」も必修となりました。これから「英語、英会話」や「プログラミング」を習う子供たちも増えていくことになりそうです。
Q.現在行っている習い事はありますか?
5・6年生のプログラミング
興味をもっている子供は8割超え!
2020年度からプログラミングが必修化。83.9%の児童生徒が「学んでみたい」と回答し、プログラミングに対して高い興味があることがわかりました。ゲーム作成への興味を上げる子供たちも多くいました。
Q.プログラミング教育を学びたいですか?(小学生高学年)
プログラミング教育必修化に対する子供の声と母親の声
5・6年生の通信機器
高学年ではスマートフォンの所有率が増加
2017年度調査で6年生のスマートフォンの所有率は18.5%でしたが、2020年度は31.5%と大幅に増加していることがわかります。子供自身がスマートフォンを経由して、適切に情報を取捨選択するためのリテラシーを身に付ける必要が高まっています。
Q.家庭内で自由に使える通信機器を教えてください。
5・6年生の通信機器の利用目的
「学習」目的の使用が大幅に増加
2019年度と比較して「学習」目的の使用が26%から42.5%に大幅に増加。新型コロナウイルス感染拡大の影響で自宅学習が増えたことが要因と考えられます。今後もオンライン学習はさらに発展していくことが予想され、趣味においても学びにおいても、子供たちと通信機器は、切り離せない存在となりそうです。
Q.以下のような目的で1日にどれくらいの時間を費やしていますか?
5・6年生の悩み事の相談相手
悩みの相談相手は「母親」が圧倒的
新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、子供たちの心も不安定になりやすくなっています。日ごろの悩みの相談相手として圧倒的な1位は「母親」。学年や性別に関わらずほぼ8割を占めています。また、「相談しない」という回答が全体の6.8%と気がかりな数値に。悩みを抱える小学生が孤立しないよう、サポートの充実も今後の課題となりそうです。
Q.不安や悩みがあるとき、誰に相談しますか?
イラスト/伊神彰宏