小6体育「ボール運動(ベースボール型)」指導のポイント

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執筆/徳島県公立小学校教諭・上田峻也、徳島県公立小学校教頭・新居正司
編集委員/前スポーツ庁政策課教科調査官・高田彬成、徳島県公立小学校教諭・花森誠二

小6体育「ボール運動(ベースボール型)」指導のポイント

授業づくりのポイント

ベースボール型のゲームはルールが複雑で、実施することに抵抗がある先生もいるかもしれませんが、実はそんなことはありません。ルールは誰もがわかりやすく、簡単なものにすることができます。ルールをシンプルにすると、教師も苦手な子も取り組みやすくなり、さらにルールを工夫する余地も生まれます。簡単なルールから始め、そこからみんなで話し合いながらルールを工夫していけばよいのです。

また、自己やチームの特徴に合わせて、作戦を選ぶことができるようにします。ルールを工夫したり作戦を立てたりして、みんなが楽しめるゲームが行えるようにすることが、授業のポイントです。

単元計画(例)

単元計画(例)

※1~3時間目は、ベースボールの行い方を理解し、4~7時間目は、ルールを工夫したり作戦を選んだりして行えるようにします。

楽しむ① 簡単なルールのゲームをしよう

まずは技能の向上とベースボールゲームの行い方の理解を目的として、下記の「チームのみんなでやってみよう」にあるようなゲームを行います。いきなりベースボールゲームを行うのではなく、簡単なゲームを行うことで、運動に慣れ、学習意欲を高められるようにしましょう。

ベースボールゲームのルールはできるだけシンプルにしたり、クラスの実態に応じて工夫したりして、苦手な子も、塁をとるかとらせないかの攻防のおもしろさを十分に味わうことができるようにしましょう。

チームのみんなでやってみよう

キャッチボールゲーム

キャッチボールゲーム

ティーバッティングゲーム

ティーバッティングゲーム

スローイング・ラケットベースゲーム

スローイング・ラケットベースゲーム

簡単なルールのベースボールゲームをしよう

簡単なルールのベースボールゲーム

どこに打ったら、たくさん得点できるかな?(攻撃)

ボールを捕ったら、みんなで協力してアウトエリアに届けよう。(守備)


主なルール ※実態に応じて変更してもよい

  • チームの人数は4~5人で、全員打ったら攻守交代。
  • フライやライナーをキャッチした場合はアウト。打ったあと、バットを置き場(段ボールなど)に入れなければアウト。
  • 常に満塁で始める。アウトエリアにボールが帰ってくるまでに、ホームベースを通過した人数が得点になり、バッターがホームに帰れば最大で4点入る。
  • 5人の場合、1番バッター、2番ネクスト、3番3塁、4番2塁、5番1塁でローテーションする。

道具について

・バットの代わりにラケットや腕で打ったり、投げたりしてもよい。
・ティーは使っても使わなくてもよい。使わない場合は、自分で投げたボールを打ったり、味方に投げてもらったトスを打ったりする。
・ベースの代わりに、コーンを使用してもよい

ティーボールとゴムボール

楽しむ② ルールを工夫したり作戦を選んだりして、ゲームをしよう

ここではルールを工夫したり作戦を選んだりして、ゲームの楽しみ方を広げていきます。ルールの工夫は、チームの誰もが楽しくゲームに参加できるように、より得点が入りやすいものにしたり、投げたり捕ったりすることが苦手な子が守りやすいものにしたりします。

作戦については、攻撃では打順や打つ方向、守備ではポジションなどについて、チームメイトと話し合って決めます。試合が終わったら、自チームや相手チームの作戦を共有することで、次第に作戦の選択肢が増えていくでしょう。

ルールを工夫したり作戦を選んだりして、ゲームをしよう

ルールを工夫したり作戦を選んだりして、ゲームをしよう

どんな守り方をしているか、タブレットで写真を撮って記録しておこう。

自分に合った方法(ティー、味方が投げる、ラケットで打つ等)を選んで攻撃し、多くの塁をとろう。

ルールの工夫(例) ※対戦チームとどのルールで行うかを事前に話し合う。

攻め方
○常に満塁からゲームを始める。
○味方がピッチャーをして、ラケットで打ったら1点加点、バットで打ったら2点加点。

守り方
○落としても、アウトエリア内にボールがあればアウト。
○投手は攻撃チームから1名出す。


作戦を選ぶ場面

作戦を選ぶ場面

イラスト/たなかあさこ、横井智美

『教育技術 小五小六』2020年3月号より

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