【ブックレビュー】『なぜ、いま小学校で外国語を学ぶのか』
来年度からいよいよ、中学年に外国語活動が、高学年に教科として外国語が正式に導入されます。文部科学省教科調査官の直山木綿子先生が外国語教育について語った『なぜ、いま小学校で外国語を学ぶのか』は、外国語の授業への不安感を期待感に変えてくれる一冊です。

目次
「教科調査官」なのに親しみやすい!
「文部科学省」の「教科調査官」監修の本書。内容は信頼がおけそうだけれど、お堅い文章で読むのに疲れそう…といった心配は無用。エッセイ感覚ですいすい読める序章には、おもしろエピソード(好きな男子と同じ高校に行きたいがために必死で受験勉強!)なども綴られていて、一気に親しみが沸いてきます。
新教材の具体的な活用法もわかる
現役教師との対談も収録されており、そこでは、2018年度で10年を迎えた小学校での外国語活動の成果や課題について語られます。新教材『We Can!』『Let’s Try!』の活用の仕方も、悪い例も含めて具体的に話されているので、参考になるはずです。小学校の先生たちは英語教師ではなく、「英コ教師」(英語コミュニケーションの教師)というお話など、なるほどなぁと感心してしまいます。