小5外国語:道案内のアクティビティのポイント

道案内のアクティビティで、子供の主体的な学びの姿を見取るポイントは? 小学校外国語科検定教科書の編集委員でもある神奈川県公立小学校の長沼久美子先生に教えていただきます。
執筆/神奈川県公立小学校教諭・長沼久美子

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目次
Q1 道案内のアクティビティでは、どのような子どもの姿が主体的な学びになりますか?
(光村図書『Here We Go!5』P.101)
A. わからないことを聞き直したり確認したりしながら、ゴールまでの見通しをもって活動に取り組む姿そのものに表れます。
「主体的な学び」では、粘り強く取り組む姿勢だけでなく、自分がどのくらい理解しているのかを考えながら学ぶ姿勢も重視されます。思考・判断の伴う学びです。
”turn right”など、方向を示す表現がある
”go straight”は、まっすぐという意味だ
道案内について単に理解するだけでなく、アクティビティで用いられる英語表現を意識して、学習の見通しをもって聞く姿が重要になります。
また同時に、聞き逃した部分を意識するなどポイントを絞って聞き直す姿勢も、主体的に学ぶ姿としてのポイントです。
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Q2 年中行事と月日についての英語を聞いて線で結ぶアクティビティでの主体的な学びの姿とは?
(東京書籍『New Horizon Elementary5』P.69)
A. 出てきそうな語彙を想像しながら聞くなど、見通しをもって聞く姿が主体的な学びの姿と言えます。
年中行事がどのように英語で表現されるのか、興味・関心をもって聞くだけでは、主体的な学びとは言えません。また、何度も粘り強く聞いているだけでも、主体的であるとも言えません。自分の理解の度合いを考えながら聞く姿勢が、主体的に学ぶためには大切だからです。
例えば「餅つき」だったら、どのような表現になるのか、見通しを持って聞く姿が重要です。そこには思考・判断が伴います。
きねやうすを使うよね。これは、外国にはないから、そのままの言葉で使われるかな。餅をたたくから、もしかしたらHitとか使うのかな
たこあげは、風を受けて凧が空を飛ぶから、flyやskyなどが使われていそう
このような、出てきそうな語彙を想像しながら聞く姿勢も見取ってください。
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