小1生活「もうすぐ二ねんせい」指導アイデア

執筆/神奈川県公立小学校指導教諭・川邊亮子
編集委員/文部科学省教科調査官・渋谷一典 、神奈川県公立小学校校長・二宮昭夫

期待する子どもの姿

子供1「六年生に教えてもらって、掃除が上手にできるようになったから、ありがとうって言うよ。」子供2「 保育園の先生に、今、勉強をがんばっているよってお手紙を書くよ。」
子供1「二年生では、学校の外もいっぱい探険したいな。」子供2「二年生になったら、新しい一年生に優しくするよ。」

知識及び技能の基礎

自分自身の生活や成長を振り返り、自分が大きくなったこと、自分でできるようになったこと、役割が増えたことなどが分かっている。

思考力、判断力、表現力等の基礎

過去の自分と現在の自分を比較し、自分らしさや成長し続ける自分のこと、自分の成長を支えてくれた人々について考えている。

学びに向かう力、人間性等

これまでの生活や成長を支えてくれた人々に感謝の気持ちをもち、これからの成長への願いをもって意欲的に生活しようとしている。

子どもの意識と指導の流れ
(5時間)

こんな声や姿を学習につなげたいですね。

子供1「年長さんが喜んでくれてうれしかったね。 ぼくは幼稚園の先生に、大きくなったねって言われたよ。  」子供2「もっといっぱい、できるようになったことを見てほしかったな。一年生になってから、みんなでいろいろなことをがんばったよね。」
先生「一年生になってから、どんなことがあったかな。どんなことができるようになったかな。」

1年かんをふりかえろう(2時間)

●1年間を振り返り、楽しかったことやできるようになったことを伝え合う。

子供1「前はやってもらっていたけれど、今は学校の支度を自分でできるようになったよ。 」子供2「学校探険で秘密をいっぱい見つけて楽しかったな。」子供3「友達に縄跳びを教えてもらって、できるようにな ったよ。家でも学校と同じように、台拭き当番をやっているよ。」

○目指したい子どもの姿・気付き

子供1「みんなで力を合わせてがんばってきてよかったね。」子供2「いろいろなことができるよう になったのは、自分もがんばったけれど、いろいろな人に 助けてもらったからだね。」

おせわになった人やばしょについてかんがえよう(1時間)

●お世話になった人や場所を出し合い、感謝の気持ちをもつ。

先生「どんな人や場所にお世話になったかな。」
子供「こども園のとき、たくさん泣いていたけれど、先生が優しくしてくれてうれしかったな。今 ではもう泣かないよ。」
子供「けがをしたときは保健室の先生に手当をしてもらったね。」
子供1「鉄棒のやり方を六年生が教えてくれて、できるようになって、うれしかった。」子供2「校務員さんに、上手な種のまき方を教えてもらって、大きく育ったね。」
子供「もうすぐ、この教室とお別れなんだね。」

○目指したい子どもの姿・気付き

子供1「みんな、いろいろな人にお世話になったんだね。ありがとうの気持ちを伝えたいな。どんな伝え方がいいかな。」子供2「お礼のお手紙を書こうかな。」

ありがとうの気もちや二年生へのじぶんのゆめをつたえあおう(2時間)

●感謝の気持ちを表す方法や二年生になってからの自分について考え、伝え合う。

子供1「字が上手に書けるようになったから、お手紙を書いて渡したいな。」子供2「 教室の床をピカピカにして、教室にありがとうを言おう。新しい一年生も喜んでくれるかもね。」子供3「これからがんばりたいことも伝えたいな。二年生になったら、かけ算の勉強があるって二年生が教えてくれたよ。私もがんばろう。」

○目指したい子どもの姿・気付き

子供1「もう少しで鉄棒の前回りができるようになるから、二年生になってもがんばるよ。」子供2「二年生になったら、もっといっぱい漢字を覚えたいな。もっと自分でできることを増やしていきたいな。」

活動のポイント1 
掲示物や写真、作品等から1年間の出来事や自分たちの成長を振り返る

生活科の単元ごとにまとめた掲示物や、みんなでがんばった運動会やできるようになったことの写真、これまでにかいた絵や学習カード等の具体物を用いて、1年間を振り返りましょう。その際、お世話になった人も意識できるようにしましょう。

子供1「みんなでシャボン玉遊びをして楽しかったね。 洋服のたたみ方をおばあちゃんに教えてもらったから、今は床に置 かないで上手にたためるよ。」子供2「 花の世話をがんばったから、きれいに咲か せることができたよ。」
子供1「休み時間にみんなで踊りをたくさん練習したから、上手にできたよね。」子供2「お姉ちゃんに走り方を教えてもらって、走るのが速くなったよ。」

活動のポイント2 
自分が伝えたい人や場所に、感謝の気持ちやがんばる気持ちを伝える

自分の生活や成長を支えてくれた人、感謝の気持ちを伝えたい人や場所は、子ども一人一人で異なります。それぞれの思いを伝えられるように、板書や学習カードの工夫をしましょう。

分かりやすい板書の工夫をする

イラスト/熊アート

『教育技術 小一小二』2020年3月号より

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