「板書」の基本① ~見やすい文字の書き方~
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連載|ayaya先生のすてきやん通信
Instagramでは1万人超えのフォロワーに支持され、多くの女性教師のロールモデルにもなっている樋口綾香先生の好評連載! 今回は、「板書の基本」について。チョークを使って見やすい文字を書くためには、どんなことを意識したらよいのでしょうか。
執筆/大阪府公立小学校教諭・樋口綾香
![「板書」の基本 ~見やすい文字の書き方~](https://kyoiku.sho.jp/wp-content/uploads/2020/09/pexels-pixabay-159617-1024x683.jpg)
目次
板書の基本
板書は、子供の学びの助けになるように書くことが大切です。したがって、1時間の授業の流れを意識し、
- 学習課題の把握(めあてや問いの共有)
- 思考表現の場(課題解決の方略)
- 学習内容の理解(振り返り)
まで、どのように進めていくかを考え、計画を立てます。
これらを保証するために、私は、
- 見やすさ
- 型
- 構造化
- 指導言
が必要だと考えています。
今回は、見やすい文字を書く技をお伝えします。
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見やすい文字を書くために
①チョークの持ち方
チョークは、下の写真のように、親指と中指で挟み、人差し指の腹でチョークの先を押さえるようにして持ちます。人差し指を筆のように使い、人差し指の先に力を入れて書きます。薄い白は見えにくい文字になるため、しっかり筆圧を意識して板書しましょう。
![①チョークの持ち方](https://kyoiku.sho.jp/wp-content/uploads/2020/09/629585dfe782e3bf18802c501bb0ef21-300x300.jpg)
②文字のバランスをよくする「4つの部屋」
板書をするときは、十字線の入ったマスを思い浮かべます。例えば、「か」という字は、3画目のみが右上の部屋に入ります。「め」や「れ」などもほとんど左半分に書き、大きく膨れるところだけが右側になります。これを意識すると、縦に字を書くとき、バランスのとれた文字を書くことができます。
![②文字のバランスをよくする「4つの部屋」](https://kyoiku.sho.jp/wp-content/uploads/2020/09/b19ca85e627a381c23a7d2c466f82b93-1024x1024.png)
③文字を美しく見せる「とめ・はね・はらい」
文字の一画一画には「とめ・はね・はらい」があります。これを意識して丁寧に板書すると、筆圧が強くなり、文字のメリハリが出て、美しく見えます。また、正しい書き順で書くと、文字のバランスが整うとともに、「はね」や「はらい」が美しくなります。
![②文字のバランスをよくする「4つの部屋」](https://kyoiku.sho.jp/wp-content/uploads/2020/09/9f7031cd04b5f8d8f2ace95ccafae074-1024x1024.png)
④文字の大きさを揃える
文字の大きさがバラバラだと、読みにくい文になります。漢字同士、ひらがな同士で大きさを揃えます。ひらがなは漢字よりも少し小さめ(漢字の8割ほどの大きさ)に書くと、見やすい板書になります。一文字一文字の形は正方形で書きます。
![④文字の大きさを揃える](https://kyoiku.sho.jp/wp-content/uploads/2020/09/067c8736ef29a56e2e2b1af8f5e79b35-1024x768.jpg)
次回は、低学年の授業で気をつけたい板書のポイントや型についてお伝えします!
![樋口綾香教諭](https://kyoiku.sho.jp/wp-content/uploads/2020/02/cbde4ed04d36252d25b811690230bb8f-300x224.jpg)
樋口 綾香
ひぐち・あやか。Instagramでは、ayaya_tとして、♯折り紙で学級づくり、♯構造的板書、♯国語で学級経営などを発信。著書に、『3年目教師 勝負の国語授業づくり』(明治図書出版)ほか。編著・共著多数。