小3社会「わたしたちのくらしとコンビニエンスストアの仕事」指導アイデア
執筆/埼玉県公立小学校主幹教諭・小髙正治
編集委員/文部科学省教科調査官・小倉勝登、埼玉県公立小学校校長・清水健治
目次
目標
消費者の願い、販売の仕方、他地域や外国との関わりなどに着目して、見学・調査したり地図などの資料で調べたりして白地図などにまとめ、表現することを通して、コンビニエンスストアの仕事は、消費者の多様な願いを踏まえ売り上げを高めるよう工夫して行われていることを理解できるようにする。
学習の流れ(10時間扱い)
問題をつくる(2時間)
○販売の仕事について関心をもち、学習問題をつくる。
学習問題
コンビニエンスストアでは多くのお客さんに来てもらうために、どのようなくふうをしているのだろう。
追究する(6時間)
○コンビニエンスストアに見学に行く計画を立てる。
○コンビニエンスストアに見学に行き、販売の仕方を観察したり、聞き取り調査を行ったりする。
○コンビニエンスストアにある品物はどこから運ばれてくるのか調べる。
まとめる(2時間)
○消費者のニーズとコンビニエンスストアの販売の工夫を関係図にまとめ、話し合う。
○学習問題に対する自分の考えをノートにまとめる。
導入の工夫
自分や家族がコンビニエンスストアに買い物に行っている理由について話し合い、コンビニエンスストアの販売の工夫に焦点を当てるようにする。
★事前に、1週間の買い物調べ(家族が行った店とその理由)を行う。
どうして、遠くのショッピングモールで買い物をするのですか。
駐車場が広く、車で行けるからです。
休みの日に家族みんなで行って、まとめていろいろな品物を買うことができるからです。
種類が多いし、ほしい物がなんでもそろうからです。
駅前や家の近くにあるスーパーマーケット、商店街で買い物するよさはなんだろう。
このクラスでは、コンビニエンスストアに一番多く行っていました。その理由はなんですか。
家の近くにあるから便利です。
いつでもやっているからです。
ほしい物がすぐそろうからです。
コピーなどもとれるからです。
いろいろな理由から、多くの人がコンビニエンスストアを利用しているのですね。資料2 は、近くのコンビニエンスストアの中の様子です。店の中にもお客さんのために考えられた工夫がたくさんありそうですね。
問題をつくる(1・2/ 10時間)
イラスト/横井智美、佐藤雅枝
『教育技術 小三小四』2019年10月号より