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子どものやる気を引き出す! 授業開始1時間目の即効アイディア・算数

2019/4/14

算数の授業スタート1時間目は、楽しく数を学習することで、大きな数への抵抗をなくしましょう。はじめの授業で数を覚える成功体験をすれば、算数への苦手意識を払しょくし、自信をもって授業に挑めるでしょう。

【小三・小四共通】替え歌で覚えよう!

~数の単位~

算数の授業開きには、替え歌がおすすめ。数の学習を歌のリズムに合わせて覚えることができるのです。例えば、「替え歌ウィンウィン」の2ページ目「数の単位」を見ながら、「うさぎとかめ」のリズムに合わせて、教員が手拍子やカスタネットなどで拍子を取り、みんなで歌いましょう。子どもであれば、何回か歌えば、すぐに覚えてしまいます。

数の単位
♪いち じゅう ひゃく せん まん おく ちょう
けい がい じょ じょう こう かん せい
さい ごく ごうがしゃ あそうぎ
なゆた ふかしぎ むりょうたいすう♫

~「1÷」の段~

三・四年生では、分数に苦手意識をもつ子どもも少なくありません。まずは、分数とはどういう数なのかということを覚えさせましょう。さきほどの「替え歌ウィンウィン」15ページには、分数1/1から1/16までを「山の音楽家」に合わせて覚えるアイディアが紹介されています。「分数=小数」と考えることができれば、分数は分母が大きくなればなるほど、値が小さくなっていくということが理解できます。この「山の音楽家」を使った替え歌では、分数と小数を一度で覚えることができます。覚えてしまえば、計算問題でも分数どうしを比べたときに、どちらの数のほうが大きいかなど、考えるヒントになります。たとえ子どもたちが分数を完全に理解できていない場合でも、一緒に歌って分数に親しみをもってもらいましょう。分数と小数に苦手意識をもっている子どもでも、歌に合わせれば簡単に覚えられるという成功体験を通して、自信をもたせることができます。

1÷の段

プリントを使って九九より大きな数の計算にトライ

九九は、クラスや学校によって差が出やすい単元です。三・四年生になっても全部を覚えきれていなかったり、苦手な段があったりなど、課題をもつ子どもは多くいます。先生にとっても、教室の壁に九九の表を貼る、九九の診断テストをするなど、工夫をして授業を進めていく必要があります。さらに、たとえ九九が得意な子どもでも、大きな数のわり算やかけ算は苦手意識をもつことがあります。大きな数がどんな数で割り切れるかがわかりやすい「約数一覧表」を使って、大きい数のかけ算と、大きい数の約数の感覚をつかみとってもらいましょう。

約数一覧表

「約数一覧表」のルール
・各マスの列に1つずつ、問題となる数字を書く
・書き入れる数字は、下のマスになるにつれて大きくする

「約数一覧表」は、どの数をかければ上にある数字になるかを考えて、穴を埋めていくものです。例えば24という数は、2×12、3×8、4×6が約数になります。上から2、3、4、下から12、8、6というように、上下の外側から書き込みます。中央の点線を軸にして、かける数どうしが対称に位置するよう、組にして記入します。中央の点線に向かうにつれて、かける数字どうしの値が近くなります。この「約数一覧表」は、慣れれば10分ほどで全て解けるようになります。最初は初級編の50までの数で取り組みます。九九の復習になるうえ、九九には出てこない大きな数の計算の練習にもなります。初級編に慣れてきたら、100までの数にも挑戦してみましょう。

ノートの取り方を確認しよう

ノートの取り方指導
ノートの取り方指導 イラスト/畠山きょうこ

算数の授業では、ノートの取り方も大切です。授業では、毎回必ず、日付・学習するテキストのページ・学習する単元・本時のめあてを書きます。板書でも、日付は左上、ページはその右隣、めあての下は1行空けるなど、事前にルールを決めて書く位置を固定しておくと、子どもたちも意識しながらノートを取るようになります。行を空けてノートを取らせたい場合は、色付きチョークなどで斜線を引き、見やすくする方法も効果的です。板書の内容を忠実にノートに取れているかをチェックして、取れていない子どもにはどこが違うのかを説明しましょう。はじめの段階でノートの取り方を決めておけば、以後の授業の進行もスムーズになります。また、その時間に学習したことを正しくノートに記録させることで、保護者に対してのアピールにもなります。

教えてくれたのは・・・

鈴木夏來先生
1974 年生まれ。公立小学校教諭、三浦市教育委員会教育研究所指導主事、学校教育課主幹(指導主事)を経て、現職。モジュール学習やカード・カルタによる自主学習、ICT教育、ユニバーサルデザインなどを得意分野とする。趣味は、オリジナル教材の開発。著書に『安心と安全指導のコツ』(ナツメ社) がある。

取材・文/浅海里奈・加藤隆太郎(カラビナ)

『教育技術 小三小四』2019年4月号より

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