「デジタルタトゥー」とは?【知っておきたい教育用語】
インターネット上で公開された不適切な書き込み、画像、動画、個人情報などが一度拡散されると、完全に消すことが難しいことから、一度入れると消しがたい「タトゥー」(入れ墨)になぞらえて、「デジタルタトゥー」と呼ばれています。
執筆/文京学院大学名誉教授・小泉博明

目次
デジタルタトゥーとは
【デジタルタトゥー】
個人情報、犯罪歴、不適切な行為などが、インターネット上で拡散され、消しがたい「入れ墨」のように残り続けることを指す。
個人情報である氏名、住所、電話番号、メールアドレスなどが不正な手段で入手されたり、不適切な形で公開されたりすると、個人や家族のプライバシーが侵害されます。また、オンライン上での悪意ある書き込みや画像の拡散といった誹謗中傷もあります。過去の逮捕報道や不祥事報道がインターネット上に残り続けることで、本人や家族に多様な場面で影響を与えることがあります。
悪ふざけや暴力行為、暴言、わいせつな画像や動画などがオンライン上で拡散され、社会的な問題となることもあります。ちょっとした遊び感覚の投稿でも、本人が予想しない重大な事態となる危険性をはらんでいます。
デジタルタトゥーには、本人の過去の行動や思想が反映されていることが多いので、内容によっては就職や結婚などの際にマイナスの評価を受け、不利に働くことがあります。
SNSやブログなどで不適切な投稿を行った場合には、社会的な制裁を受けることがあり、本人だけではなく、家族にも被害を及ぼすことになります。
デジタルタトゥーの消去
デジタルタトゥーを完全に消去することは、現状では困難となっています。最も効果的な方法は、投稿した情報を削除することです。SNSの場合には、基本的には投稿した本人が削除することができます。
自らが削除できない場合には、コンテンツの管理者に依頼したり、法的な手段を行使したりすることで削除できる場合もあります。しかし、投稿が拡散されている場合、削除しても、すでに多くの人が情報を閲覧しているので、完全に削除することはできません。
誹謗中傷や暴力的な発言などの不適切な書き込みやリプライを受けた場合は、書き込みをした本人や、その書き込みによって被害を受けた人が、書き込みの削除依頼をすることができます。また、検索結果から除外することを申し入れることもできますが、必ずしも削除が保証されるわけではありません。
