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研究成果の発表:口頭発表|中・高等学校の探究学習【課題研究】はこう進めよう⑳

連載
探究のすすめ方 中学校・高等学校 方法論編
連載
探究のすすめ方 ~小学校・中学校・高校対応~

四天王寺大学教育学部准教授

仲野 純章
探究のすすめ方 中学校・高等学校 方法論編 バナー

前回はポスター発表について紹介しましたが、今回は口頭発表です。口頭発表は、研究成果を直接「話す」形式で伝える方法で、発表時間が限られている分、準備と当日の振る舞いがとても大切になります。ちょっとした工夫で、聞き手に研究の流れが伝わりやすくなります。

執筆/四天王寺大学教育学部准教授・仲野純章

過去の記事はこちらから!
中・高等学校の探究学習【課題研究】はこう進めよう①~考えを整理して、テーマを決める~
課題研究の実現可能性をチェックしよう! 中・高等学校の探究学習【課題研究】はこう進めよう②
先行研究をチェックして、研究テーマにストーリーをもたせよう! 中・高等学校の探究学習【課題研究】はこう進めよう③
研究テーマが決まったら、研究の道すじを考えよう─中・高等学校の【課題研究】はこう進めよう④
研究の「最終ゴール」を明確にしよう~中・高等学校の探究学習【課題研究】はこう進めよう⑤~
「やることリスト」を整理して、研究の全体像をつかもう~中・高等学校の探究学習【課題研究】はこう進めよう⑥~
個別実験・調査項目の中身を具体化しよう~中・高等学校の探究学習【課題研究】はこう進めよう⑦~
「個別ゴールに届いたといえる事象」を考えてみよう~中・高等学校の探究学習【課題研究】はこう進めよう⑧~
「どうすればできる?」の見通しをつかむ~中・高等学校の探究学習【課題研究】はこう進めよう⑨~
「どうすればできるか」を具体化する~中・高等学校の探究学習【課題研究】はこう進めよう⑩~
本番の成功は予備実験・調査にかかっている|中・高等学校の探究学習【課題研究】はこう進めよう⑪
“仮の本番”で磨き上げる、本実験・調査の完成度|中・高等学校の探究学習【課題研究】はこう進めよう⑫
いよいよ本番の実験・調査。あらためて慎重に|中・高等学校の探究学習【課題研究】はこう進めよう⑬
本実験・調査をやり切る覚悟と、やり直す勇気|中・高等学校の探究学習【課題研究】はこう進めよう⑭
◆「結果」をどう扱うか|中・高等学校の探究学習【課題研究】はこう進めよう⑮
数値とどう付き合うか、結果整理を一歩具体的に|中・高等学校の探究学習【課題研究】はこう進めよう⑯
数値を「見える形」にして考えを深める―表・グラフで結果を語る―|中・高等学校の探究学習【課題研究】はこう進めよう⑰
考察と結論で、研究をきちんと締めくくる|中・高等学校の探究学習【課題研究】はこう進めよう⑱
研究成果の発表:ポスター発表|中・高等学校の探究学習【課題研究】はこう進めよう⑲

口頭発表は研究のストーリーを「語る」作業

口頭発表は、発表用スライドなどを用いて研究のストーリーをまさに「語る」場であり、そしてそれを聞き手に理解してもらう場です。限られた時間で、背景から結論までの流れを整理して語ることが求められます。

発表用スライドの作り方には、たとえば次のようなポイントがあります。

・1スライド1メッセージ
各スライドで伝えたいことは明確に。意味の薄いスライドは削り、重要な結果や考察を中心に配置します。

・全体の統一感
文字サイズや色調、図の配置などをそろえ、見た目の印象を整えます。

・視覚化と文字の削減
表やグラフ、図解を活用して、文字はできるだけ少なく。内容があいまいにならないよう、必要な数値や条件は残します。

・色の使い方
3色前後に絞り、強調したい部分だけ色を変えると、見やすくなります。

・文字サイズは大きめに
24ポイント以上を目安に。遠くからでも読めるようにします。

口頭発表をしている女子生徒
PIXTA

当日の発表で意識したいこと

口頭発表は、一方向的に説明するいわゆるプレゼンです。準備したスライドを使い、落ち着いて聞き手に伝えましょう。

・アイコンタクトを忘れずに
スライドばかり見ず、会場全体に目を配ります。

・手の動きで心理的距離を縮める
手のひらを見せながら話すと、聞き手との距離感が自然になります。

・話す文は短くし、間をとる
長い文をだらだら話すと聞き手が疲れます。区切りごとに息をつき、理解しやすいテンポで話します。

・ポインターは控えめに
必要な部分だけ指し示すようにします。

・スライドの切り替えに繋ぎ言葉を入れる
「次に」「その結果」など、聞き手がついてこられる言葉を添えます。質疑応答では、事前に想定質問を準備しておくと安心です。

まとめ:口頭発表の経験は将来にもつながる

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