6年生「土地のつくりと変化」|地面の下はどうなっている? 見えない地層を可視化する教材&授業づくり【理科の壺】

地層の学習は、地表に出ている地層を使って「確認する」授業が多いと思います。そのため、自分の住んでいる地域の地層や、見えない地面の下について「考える」ことには、なかなか実感が伴いません。断片的な情報の確認だけでは、地層は場所により異なることや地層がどのように形成されるのかを深く理解するのは難しいと言えるでしょう。今回は、その見えない地層を“可視化”する教材アイデアと、子ども自身が関心をもって「考えられるようになる」授業づくりについて紹介します。優秀な先生たちの、ツボをおさえた指導法や指導アイデア。今回はどのような“ツボ”が見られるでしょうか?
執筆/東京学芸大学附属小金井小学校教諭・蒲生友作
連載監修/國學院大學人間開発学部教授・寺本貴啓
なかなか実感の湧かない「地面の下」
第6学年「土地のつくりと変化」の学習では地層について学びます。
下の写真のような地表にむき出しとなった地層を観察し、どのようなもので地層は構成されているのか、どのような自然現象で地層ができるのかについて学んでいきます。
しかし、子どもにとって、目の前の現象を捉えることはできても、この地層の奥はどうなっているのかや、自分たちが立っている地面の下も地層となっていることなどについては、なかなか実感を得られないのが現状です。
今回は、その地面の下の地層を「可視化」することで、子どもたちが考え、想像し、普段見ることのない地層についての理解が深まる実践を紹介したいと思います。

「ボーリング試料」や「柱状図」を活用して教材にしよう!

学校を建てるときに土壌調査を行います。そのときにボーリング試料(※)が保管されていれば、その試料をもとに自分の学校の地面の下の様子について、可視化していくことができます。
右図のようにボーリング試料を見て柱状図を描く活動を取り入れると、より地面の下の地層について理解を深めることができると思います。
【柱状図が取得できるWebサイト】
*https://www.kunijiban.pwri.go.jp/jp/service.html
国土交通省が全国の地盤情報を検索できるホームページを公開しています。そこでは、様々な場所の柱状図を見ることができます。
*https://www.kensetsu.metro.tokyo.lg.jp/jimusho/tech/geo-web
東京になりますが、東京都建設局の東京都土木技術支援センターでは、東京の地盤調査を集めており、柱状図をホームページ上で公開しています。
自分の学校の近くの土地のデータを見ることで、地面の下の状況を可視化して捉えやすくなっていきます。
※地盤に孔(あな)を掘るボーリング調査で地下から採取される、土や岩石サンプルのこと。
