ページの本文です

1年生2学期の探究授業<探究のすすめ方・小1ベーシックアドバンス③>

連載
探究のすすめ方 ~小学校・中学校・高校対応~

四天王寺大学教育学部准教授

仲野 純章
『探究のすすめ方 小学校1年生 ベーシックアドバンス編』バナー

本連載では小学校の探究学習の実践例として、独自の探究的な授業カリキュラムを実践している奈良育英グローバル小学校の取り組みを紹介しています。今回は、教室に持ち込まれた“季節の恵み”を題材に展開された、2学期の授業の様子を見てみましょう。

同校では、1年生の探究的授業を「ベーシックアドバンス」、2年生から4年生までは、これを発展して「アドバンス」と呼びます。ここでは、1年生のベーシックアドバンスに焦点を当てて、取り組みを追っていきます。

執筆/四天王寺大学教育学部准教授・仲野純章

茨木恭子先生のクラス
茨木恭子先生のクラスに密着して取り組みを追っていきます。

1年生の探究授業・ベーシックアドバンスがスタート! <探究のすすめ方・小学校1年生ベーシックアドバンス①>
1年生の探究授業『1学期を終えて』<探究のすすめ方・小学校1年生ベーシックアドバンス②>

はじめに

児童自らが「みんなに伝えたいこと・教えてあげたいこと(以下、発表物)」を持ち込み、その発表を起点に学びが展開される授業「ベーシックアドバンス」。事前の制約を設けないことで、児童の興味がそのまま教材となり、仲間と知識を共有する喜びへとつながっています。2学期も半ばを迎え、学びの姿がより豊かに見られるようになりました。今回も、ある一日の授業の様子を紹介します。

今日も教室は宝物でいっぱい

秋の深まりとともに、教室には柿やどんぐりなど季節の恵みが次々と持ち込まれています。児童は、自ら集めた宝物を大切そうに披露します。「友だちと分けたい」「みんなにも触ってほしい」という思いから、重たい袋を抱えてきた児童もいます。発表そのものが友だちとの学びの共有となり、教室は期待と好奇心に満ちていきます。

教室は柿やどんぐりなど季節の恵みが次々と持ち込まれている様子

柿の中に驚きが隠れている

この記事をシェアしよう!

フッターです。