小2生活「春だ!今日から二年生!」指導アイデア

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執筆/宮城県公立小学校教諭・岡 稚佳
編集委員/文部科学省教科調査官・渋谷一典、宮城県公立小学校教諭・鈴木美佐緒

小2生活「春だ!今日から二年生!」指導アイデア
写真AC

期待する子どもの姿

• 春の自然や地域の様子を観察したり、新しい一年生と交流したりする活動を通して、自分の生活が変わり、役割が増えたことがわかる。

 • 季節と自分の生活の変化を関連付けて考え、やってみたいことを考えたり友達と話し合ったりして、それらを表現している。

 • 季節と自分の身近な生活の変化に関心をもち、 学校生活に意欲的に取り組もうとしている。

子供の意識と指導の流れ

二年生に進級した子どもたちは、喜びと自信でやる気がみなぎっている一方で、教室の場所やクラスの友達、担任の先生が変わるなど、環境の変化に戸惑いを感じていることもあるでしょう。

期待と不安を抱えた二年生が、新しい生活を意欲的に送ることができるようにするために、内容の⑸「季節の変化と生活」と⑼「自分の成長」を中心とした単元を構成しています。

単元構成

単元に入る前に

前学年で、新一年生を迎えるために取り組んだ活動を確認しましょう。
→幼 ・保・小の交流会の内容、身に付いた力など、一、二年の担任間で共有したことをもとに、子どもたちと1年間の成長を振り返るなど、子どもたちの進級への喜びを大切にしましょう。

教室環境を整えましょう。
→ 進級した喜びを実感できる掲示や、季節の変化に目が向くような「生活科コーナー」を設けるなどして、興味・関心が単元に結び付くような教室環境を工夫しましょう。

春、見つけた!(3時間)

①②学校の春を見つけよう!(校庭探検:学校探検)

③新しいこと はじめよう!(二年生で挑戦したいこと)

先生「春になって二年生になりました。学校を探検して変わったことはあるかな?」女の子「冬に植えたチューリップが咲きました」男の子「桜がもうすぐで咲きそうです」

よろしくね!一年生!(3時間)

①一年生を迎えよう(話し合い)

②○○会を開こう(交流)

③もっと仲よし大作戦(振り返り→常時活動)

先生「1年生はどうしているかな?みんなができることは何かな?」「2年生にしてもらって見んんがうれしかったことはどんなことかな?」

一年生と一緒に遊んだり、アサガオの種をプレゼントしたりする活動が予想されますが、先生が指示するのではなく、子どもたちが考えたことを取り上げ、主体的な活動につなげていきましょう。

アイディア1 出会いを意図的に演出しましょう

春、見つけた!

身近な自然を観察して、季節によって生活の様子が変わることに気付き、それらを取り入れて自分の生活を楽しくできるようにしましょう。

①「生活科コーナー」を工夫して、季節と自分の生活の変化に気付くようにしましょう。

→ 常に見たり話題にしたりできるように、単元に合わせた掲示をします。

見つけたよカードを生活科ーコーナーに掲示

② 教師が積極的に働きかけ、子どもたちの気付きを引き出しましょう。

→ 教師が見つけた春をクイズにしたり、他教科と関連させたりして、季節の変化に気付かせるようにします。

先生「冬にはいないダンゴムシが校庭にいました。校庭で探してみましょう」

よろしくね! 一年生!   

自分が大きくなったこと、自分でできるようになったこと、自分の成長を具体的に実感することで、意欲的に生活できるようにしましょう。

● 一年生と出会うような学校探検を意図的に行い、関心が向くような出会いを演出しましょう。

→ 一年生のために作成した掲示物等を確認したり、一年生の様子を見たりする 学校探検を行うことで、一年生に関心をもち、一緒に活動したいという意欲につなげていきましょう。

1年生を見守る2年生たち。2年生男の子「学校を案内して安心させたいな」2年生女の子「私たちの作った飾りを気に入ってくれたかな。1年生ともっと仲良くなりたいね。」

アイディア2 
交流と振り返りを表現する場を工夫しましょう

春、見つけた!

活動や体験したことなどを言葉などによって振り返ることで、無自覚だった気付きが自分の中で明確になったり、それぞれの気付きを共有して関連付けたりできるようにしましょう。 

●子どもたちの気付きを見取り、価値付けしましょう。

→ 伝え合い交流する活動は、集団としての学習を高めるだけではなく、子ども一人一人の気付きを質的に高めていきます。

※ 「見つけたよカード」に気付いたことを自由に記入しておくと、多様な表現につながります。カードは掲示して季節ごとに活用することで、季節の変化に気付くきっかけにもなります。

女の子「友達が見つけた花は、私と違う種類の花だよ。」男の子「風が気持ちよかったよ。春になったからだね。」

よろしくね!一年生!

友達や一年生の意見や感想による相互の評価によって自分の成長を見つめ直し、自分が大きくなったこと、自分でできるようになったこと、役割が増えたことなどが実感として分かるような活動を工夫しましょう。 

① 生活科の授業以外を有効に活用しましょう。

→ 他教科とのリンク、朝の会・帰りの会の活用など、活動の連続性を意識させましょう。また、一年生との交流が常時活動につながるようにしましょう。

男の子「1年生に『おはよう』と言ったら、『おはよう』と挨拶してくれました。」女の子「校庭で転んだ1年生を保健室に連れて行きました。」

② 一年生と直接関わる活動を積極的に行いましょう。

→ 新しい一年生と関わることで生まれた思いや願いを大切にし、それを実現させるような活動を行いましょう。教師のお膳立てでではなく、子どもたちが中心となって活動できる内容で交流させます。また、一、二年生の相互活動にするためには、担任同士で十分に話し合いましょう。

女の子「私は困っていることはないか聞きたいです。」男の子「僕は、廊下を走ってけがをしたから、廊下は歩いてねと伝えたいです。」

イラスト/熊アート

『教育技術小一小二』2019年4月号より

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