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授業力向上のために、何をすればいい?<中高教員の実務>

連載
中高教員の実務

創価大学大学院教職研究科教授

宮崎 猛

文京学院大学名誉教授

小泉博明

先輩教師や同僚の授業を参考にするとともに、自分の授業を見てもらいフィードバックをもらいましょう。教科のスペシャリストとして常に授業改善に取り組む姿勢が大事です。

編著/小泉博明・宮崎 猛

【特集】中学校・高校教師 実務のすべて#42

授業力を磨かなければと思ってはいるけれど、具体的に何から始めればよいのか分かりません。授業力向上のためにすべきことは何ですか?

教師は授業で生徒に教科・科目を教える指導者ですが、同時に授業をよりよくしていくために、常に学ぶ姿勢も忘れてはなりません。自ら学習者であることで、生徒と同じ目線で授業を考えることもできるようになります。その具体的方策を考えていきましょう。

授業力向上のためにできること

校内

先輩教師の授業を見せてもらう

教師の仕事は、机上の理論だけでなく、長年の経験で培った技術・工夫がとても重要です。教科・科目を問わず、ベテランの先生方の授業を見せてもらい、長所を吸収し、自身の授業に取り入れていきましょう。また、授業方法や生徒指導などについて、積極的にアドバイスをもらうように心がけましょう。「先輩教師の授業を盗む」という視点を持つことが必要です。

同年代の同僚と切磋琢磨する

先輩の教員と比べ、同年代の同僚とは気軽に話ができるはずです。自分の悩みや課題を共有し、また、情報交換をしながら、お互いを高め合っていく関係を築いていきましょう。校内に同年代がいない場合は、学外の研修や研究会などで人脈を広げましょう。

自分の授業を分析する

自分の授業を録画したり、録音したりして分析することは勇気がいることですが、授業を客観的に見るうえではとても効果的です。話すテンポ、板書の仕方、ICTツールの使い方、自分では気づかないしぐさや話すときの癖など、生徒の視点に立って授業を振り返ることができます。

先輩教師に授業を見てもらう

様々な視点から授業を見ることによって、新しい方向性や視点が生まれてきます。自分の授業を見せることは、恥ずかしさ・照れくささや、厳しい批評への心配から躊躇してしまいがちですが、授業が改善されるということは、最終的にその成果を生徒にフィードバックできるということです。

先輩からのアドバイスを参考に、一歩一歩、着実に授業力をつけていきましょう。

校外

研究会やワークショップに参加する

学校内だけで活動していると、どうしても視野が狭くなりがちです。学校外の研究会やワークショップに参加することにより、優れた授業実践を知り、刺激を受け、新たな授業改善への糸口をつかむこともできます。

また、その会合の講師だけでなく、参加しているほかの先生方とも知り合いになれ、情報交換できたり、先生同士のネットワークができたりと、横のつながりが大きく広がっていきます。

インターネットを最大限に利用する

教員個人が開いているサイトや企業のサイト、検索サイトなど、インターネットを利用して、授業に役立つヒントをたくさん手に入れることができます。また、生成AIなどに授業づくりのヒントやアイデアを聞いてみてもよいでしょう。多忙でなかなか研究会やワークショップに参加できない人でも、手軽に情報をアップデートすることが可能です。

授業改善に必要な視点

イラスト/タバタノリコ・畠山きょうこ

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