小4図画工作科 顔を出したら(工作に表す)

文部科学省教科調査官監修による、小4図画工作科の指導アイデアです。今回のテーマは「顔を出したら(工作に表す)」です。
顔出しパネルをつくることを通して、作品のよさや面白さ、表したいこと、いろいろな表し方などについて感じ取ったり考えたりし、進んで顔出しパネルを表したり鑑賞したりする活動に取り組むことを目指します。
執筆/群馬大学共同教育学部附属小学校教諭・貞永 瞳
監修/文部科学省教科調査官・小林恭代
群馬大学共同教育学部准教授・郡司明子
目次
1 題材名
第4学年「顔を出したら(工作に表す)」
2 本題材について
本題材では、等身大の段ボールに楕円形の穴を空け、穴の周りを装飾し、できたパネルから顔を出して楽しみます。顔出しパネルは、表情やポーズを工夫しながら、かかれた人物や物になりきって楽しむことができます。その場で、パネルから顔を出す様子を見る人も楽しいですが、自分自身も撮影した写真を見ることで楽しむことができます。また、その姿を記録した写真は、形や色などによるコミュニケーションのきっかけにもなります。
本実践では、互いの意見を出し合い、力を合わせて1つのものをつくる楽しさを味わわせたいと考え、等身大の段ボールを用い、表したいことが似ている子供同士のグループで共同して、1つのパネルをつくることとしました。
題材の終末には、製作した顔出しパネルを体育館に展示し、他学年の子供に向けた展覧会を開催します。様々なテーマの顔出しパネルの中から顔を出したいパネルを選ぶことができ、パネルから顔を出す友達を見ると周囲にも自然と笑顔が生まれるため、異学年間での交流も図れます。友達に自分の作品を試してもらったり友達の作品を試したりし、表現と鑑賞を何度も繰り返すことで、より自分なりの楽しい顔出しパネルをつくりだす喜びを味わえるでしょう。