小１特別活動「１学期がんばったね会をしよう！」指導アイデア

文部科学省教科調査官監修による、小１特別活動の指導アイデアです。７月は、学級活動(1) 「１学期がんばったね会をしよう！」の実践を紹介します。
活動を通して、友達のよさに目を向けるとともに、一人一人が「１学期もがんばってよかった！　これからもがんばろう」という気持ちが高まることを目指します。

執筆／埼玉県公立小学校主幹教諭・小林貴智
監修／文部科学省初等中等教育局教育課程課教科調査官・和久井伸彦
　埼玉県公立小学校校長・野村佐智夫

年間執筆計画

本実践に当たって

１年生になって４か月がたち、あっという間に１学期が終わろうとしています。学級生活で経験したことだけでなく、全校遠足や運動会など様々な行事を積み重ねたことで、以前に比べ、子供たちは「お兄さんお姉さんになったなあ」と感じます。それぞれがこの１学期「本当によくがんばったなあ」と思います。

さて、１学期の終わりにお楽しみ会をする学級も多いことと思いますが、ただ遊んで楽しかったということでは、授業時間に行う活動として十分ではありません。学級活動(1)として「遊びたい遊び」をする休み時間の活動とは違った目的をもつことは、小学校生活のスタートを切ったばかりの１年生にも大切になります。

そこで、学級会で話し合って、活動内容を決めていくことにしました。本学級では、教師が子供たちに「みんな、この１学期の間、よくがんばったね！」と話したときに、「ぼくは何をがんばったんだっけ？」「みんなは何をがんばったの？」という子供の声を受けて、「それなら、学級会で話し合って、みんながどんなことをがんばったのかが分かる会をしてみるのはどう？」と教師が投げかけた結果、議題として取り上げることになりました。このように子供たちとの日常会話から議題が見付かることもあります。

互いのがんばりが分かるような会の活動を通して、友達のよさに目が向くようになるだけでなく、一人一人が「１学期がんばってよかった！ これからもがんばろう」という気持ちが高まっていくようにすることが大切です。

本実践までの本学級の状況