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教科担任との連携のポイントとは?<中高教員の実務>

連載
中高教員の実務

創価大学大学院教職研究科教授

宮崎 猛

文京学院大学名誉教授

小泉博明

個々の生徒の学習状況や情報を把握しておくためには、教科担任の先生との連携が欠かせません。教科担任からの情報収集や相談を積極的に行っていきましょう。

編著/小泉博明・宮崎 猛

【特集】中学校・高校教師 実務のすべて#9

自分の授業のときはおとなしくしている生徒たち。ほかの授業での様子を教科担任の先生に聞いたりしてもいいのかな?

中学校・高校は教科担任制です。その日に自分が担任するクラスの授業がない場合、学活や給食の時間にしか、クラスの生徒と顔を合わせないこともあります。それゆえ、学級経営をするうえでは、ほかの教科担任の先生方と連携し、情報を得ることが欠かせません。

教科担任からの情報収集

積極的に聞きに行きましょう

教科担任の先生から報告をもらえる場合もありますが、ただ待っているだけでなく、「落ち着いていましたか?」とか、「○○はどうでしたか?」など、自分から積極的に情報をもらうように努力しましょう。

個々の生徒の学習状況も把握

各教科の学習状況について、情報をもらうことも大事なことです。生徒の得意分野や不得意分野を把握し、個々に応じた指導をしていきます。特に進路選択の時期などは、この情報が大きな意味をもってきます。

教科担任への情報提供

気になる生徒の情報を伝える

問題行動を起こす、友人関係で問題を抱えている、親子関係がうまくいっていないなどの情報は、教科担任の先生にも事前に伝えておくほうがよいでしょう。授業の時間の中で、担当の先生が意識して配慮できるようにしておきましょう。

緊急を要する場合には……

「朝のHR で元気がなかった」「いつもと違う様子だった」など、緊急を要する場合には、教科担任の先生と相談して、少し話をする時間をとらせてもらうなどの措置をとったほうがいい場合もあります。こういう場合にも、普段からの連携体制が重要になってきます。日頃から気になる子についての情報を共有したり、何かがあったときの対応について話し合っておきましょう。

「授業中、学級がうるさい」と指摘されたら?

イラスト/タバタノリコ・畠山きょうこ

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