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不登校【わかる!教育ニュース #67】

連載
中澤記者の「わかる!教育ニュース」
わかる!教育ニュース #67
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先生だったら知っておきたい、様々な教育ニュースについて解説します。連載第67回のテーマは「不登校」です。

不登校の子個々に沿った教育課程をつくれる特例制度を新設

今、学校に不登校の子は何人いますか。周りと同じことを同じスピードで学べなくても、それぞれのやり方、進み方で学び続けられる環境は整っているでしょうか。

文部科学省がこのほど、不登校の子個々の現状に沿った教育課程をつくることができる特例制度を新たに設ける考えを、中教審の特別部会で示しました(データ参照)

制度案の柱は、一人ひとりの理解度や意欲に合わせて学習内容や進度を柔軟に設定し、個別の指導計画づくりや学習評価ができるようにすること。対象は不登校の子の居場所や学ぶ場として学校外や校内に設けた支援拠点「教育支援センター」に通う子。指導計画は学校とセンターが連携してつくる想定です。

学ぶ内容や年間の授業時数は、学習指導要領などで学年や教科ごとに定められています。一方で、学校に行けない子供たちの学ぶ機会を守るため、指導要領に縛られない授業時数や学習の進度で、弾力的な教育課程をつくることができる「学びの多様化学校」の制度も設けています。

ただ、これはあくまで学校単位の特例制度。今回の提案は、個人単位で学習内容や授業時数を考えることを目指しています。「柔軟な教育課程」で学んだ成果をきちんと評価できるよう、指導要録での位置付けや、入試での扱いの検討も部会に求めました。

文科省の「柔軟な教育課程」は2階建て構想

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