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小6らくらくUnit 6「Save the animals.」⑥⑦⑧【モトヨシ先生のNEWスライドde外国語】

連載
モトヨシ先生のスライドde外国語(活動)~パワポで楽しくらくらくICT授業
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パワーポイント教材を映すだけで授業を進められる「モトヨシ先生のNEWスライドde外国語」。2024年度の教科書改訂に合わせて、パワーポイント教材をリニューアル。

今回は、NEW HORIZON Elementary English Course 6 Unit 6「Save the animals. ~生き物のためにできることを発表し合おう」第6時〜第8時(救いたい生き物や身近でできることを英語で表現してみよう。英語での言い方も翻訳サイトで確認し、パワーポイントにまとめよう!)の授業案です。本好利彰先生が作成したパワーポイント(スライド)教材1つで、外国語活動の授業をらくらくクオリティアップ!

執筆/福島県公立小学校教諭・本好利彰
監修/拓殖大学教授・居村啓子

スライドは学級の実態に合わせて修正して使いましょう

小学6年生の「NEW HORIZON Elementary English Course 6」のUnit 6「Save the animals. ~生き物のためにできることを発表し合おう」全8時の6〜8時目の授業の流れです。本時も、私が作成したパワーポイント(スライド)を使った授業を紹介します。学級の実態に合わせて修正し、活用してください。

パワーポイント(スライド)を使った授業の進め方

この記事の最後で、パワーポイントのファイルをダウンロードできるようになっています。必要な教師の発話やイラスト、音源などを挿入してあり、この資料を使うことで1時間の授業を行うことができるように作成してあります。このスライドを活用して、クリックしながら授業を進めてみてください。
パワポダウンロードへボタン

  • クリックでスライドを進めるだけで、スムーズに授業を行えます。
  • デジタル教科書を使用する場合は、パワーポイントから切り替えてください。

目標と授業の流れ

単元目標
生き物への理解を深めるために、生き物が暮らす場所や直面する問題、生き物のためにできることについて、聞き取ったり伝えたりすることができる。また、それらについて、例文を読んだり、例文を参考に書いたりすることができる。

○単元のゴール
生き物のためにできることを発表し合おう。
○本時の目標
救いたい生き物や身近でできることを英語で表現してみよう。英語での言い方も翻訳サイトで確認し、パワーポイントにまとめよう!

単元の評価規準(クリックすると各領域の評価規準が表示されます)

【聞くこと】
●知識・技能
〈知識〉
Let’s save 〜. Where do 生き物名 live? 〜 is a big problem. We can 〜. およびその関連語句について、理解している。
〈技能〉
・生き物が暮らす場所と直面する問題についてのスピーチを聞いて、話の内容を聞き取ることができる。
●思考・判断・表現
・生き物への理解を深めるために、生き物が暮らす場所と直面する問題、自分達の身近でできることについての短い話を聞いて、内容を聞き取っている。
●主体的に学習に取り組む態度
・生き物への理解を深めるために、生き物が暮らす場所と直面する問題、自分達の身近でできることについての短い話を聞いて、内容を聞き取ろうとしている。

【読むこと】
●知識・技能
〈知識〉

Let’s save 〜. Where do 生き物名 live? 〜 is a big problem. We can 〜. およびその関連語句について、理解している。
〈技能〉
Let’s save 〜. Where do 生き物名 live? 〜 is a big problem. We can 〜. およびその関連語句を用いて書かれた文で、音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や学習した表現を読んで、理解することができる。
●思考・判断・表現
・生き物への理解を深めるために、生き物が暮らす場所と直面する問題、自分達の身近でできることについて、音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や学習した表現で書かれた文の意味を理解して、声に出して読んでいる。
●主体的に学習に取り組む態度
・生き物への理解を深めるために、生き物が暮らす場所と直面する問題、自分達の身近でできることについて、音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や学習した表現で書かれた文の意味を理解して、声に出して読もうとしている。

【話すこと】(やりとり)
●知識・技能
〈知識〉
Let’s save 〜. Where do 生き物名 live? 〜 is a big problem. We can 〜. およびその関連語句について、理解している。
〈技能〉
・生き物が暮らす場所について、Let’s save 〜. Where do 生き物名 live? 〜 is a big problem. We can 〜. およびその関連語句を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合うことができる。

【話すこと】(発表)
●知識・技能
〈知識〉
Let’s save 〜. Where do 生き物名 live? 〜 is a big problem. We can 〜. およびその関連語句について、理解している。
〈技能〉
生き物が暮らす場所と直面する問題、自分たちが身近でできることについて、Let’s save 〜. Where do 生き物名 live? 〜 is a big problem. We can 〜. およびその関連語句を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合うことができる。
●思考・判断・表現
・生き物への理解を深めるために、生き物が暮らす場所と直面する問題、自分達の身近でできることについて、簡単な語句や学習した表現を用いて、考えや気持ちなどを話している。
●主体的に学習に取り組む態度
・生き物への理解を深めるために、生き物が暮らす場所と直面する問題、自分達の身近でできることについて、簡単な語句や学習した表現を用いて、考えや気持ちなどを話そうとしている。

【書くこと】
●知識・技能
〈知識〉
・生き物が暮らす場所と直面する問題を伝えるために、音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や学習した表現を理解している。
〈技能〉
・生き物が暮らす場所と直面する問題を伝える文を、例文を参考に書くことができる。
●思考・判断・表現
・生き物への理解を深めるために、生き物が暮らす場所と直面する問題、自分達の身近でできることについて、音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や学習した表現を用いて、例文を参考に書いている。
●主体的に学習に取り組む態度
・生き物への理解を深めるために、生き物が暮らす場所と直面する問題、自分達の身近でできることについて、音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や学習した表現を用いて、例文を参考に書こうとしている。

本時の流れ(例)

  1. 挨拶
  2. 単元のゴール、本時のめあての確認
  3. 教科書 Let’s Chant
  4. 教科書 Enjoy Communication/発表用ワークシートの作り方
  5. 翻訳サイトを正しく使おう
  6. データの保存のしかた
  7. 調べ学習
  8. 教科書 Sounds and Letters
  9. ふり返り

各活動の流れ

①挨拶

元気に明るく挨拶をして、How are you? How’s the weather? などの簡単な質問をしてみましょう。

②単元のゴール、本時のめあての確認

単元のゴールと本時のめあてを確認しましょう。

単元の流れ6年Unit6-678
本時のめあて6年Unit6-678
パワーポイントは記事の最後でダウンロードできます

③教科書 Let’s Chant (p.60)

教科書 p.60に載っている Let’s Chant です。朝の時間や帰りの会など授業以外の時間に行うと効果的です。

④教科書 Enjoy Communication/発表用ワークシートの作り方
(紙ワークシート/デジタル→パワーポイント or オクリンクプラス)

本時の第6時では、教科横断的な学習として、これまで学習してきたことを基に、インターネットを活用して、「救いたい生き物」や「身近でできること」について、英語での表現を考え、発表に向けて学習を進めていきます。学習をまとめるのに、紙のワークシートを使うケースと、パワーポイントを使うケースが考えられます。それぞれ、ダウンロードできるようにしてあるので、活用して、本時の学習に取り組ませましょう。ここでは、それぞれの使い方を紹介します。

●紙のワークシート(下書き用/発表用)

ワークシートを使って活動します。2つのイラスト(A.「救いたい生き物」 B.「身近でできること」もしくは「生き物が抱えている問題」の絵)を描くことができるワークシートになっています。まず、身近でできることの英語での表現を考えることを先に行うとよいでしょう。英語の表現に関して既習のもので対応できない場合は、本単元では、教師やALTがある程度の支援する必要があると思います。

「下書き用」と「発表用」の2枚のワークシートを使い分けることで、児童が何と言えばいいか分からなかったことを下書き用のワークシートに書かせて提出させることができます。教師はそれをもとに既習表現で対応できるものとそうでないものを事前に把握でき、次時への指導に活かすことができます(時間がある場合)。

絵は簡単なもので時間をかけずに行うように指示しましょう。英語表現よりも先に絵に取り組ませてしまうと、児童はどうしても絵に時間をかけてしまい、表現を考える時間がなくなってしまいます。絵に関しては宿題にしてもよいと思います。

下書き用ワークシート(A4)を参考に、発表用ワークシートにイラストや英文を書き入れます。発表・掲示することを考えるとB4くらいの大きさで印刷するのがよいでしょう。

紙のワークシート(スライド)
パワーポイントとワークシートは記事の最後でダウンロードできます
●パワーポイント

児童用のテンプレートを用意しました。枠組みを設定してあるので、児童は選んだ画像やイラストを挿入するだけでスライドを完成させることができます。

パワーポイント児童用テンプレート(スライド)
パワーポイントは記事の最後でダウンロードできます
6U6-67作成用テンプレート(児童用)
児童用テンプレート(記事の最後でダウンロードできます)

児童が英文を考える際の参考になるように、枠の中にははじめから例文が表示されています。枠の中に入力すると、見本文例は消えます。もちろんゼロから児童に自由に作成させることもできますが、ここでの目的はパワーポイントの作成技術を向上させることではないので、時間や手間をかけずに作成できるようにしてあります。児童の実態に合わせて行ってください。

オクリンクプラスを使って作成する場合も、絵を2つ(A.「救いたい生き物」 B.「身近でできること」もしくは「生き物が抱えている問題」)と、英文1文を作成するように伝えましょう。事前に教師が例として作成しておくと児童はイメージしやすいと思います。カード1枚の作成でもよいと思いますし、カードを3枚などにすることも可能ですので実態に合わせて行いましょう。

⑤翻訳サイトを正しく使おう

とくに本単元の学習では、児童が分からない英語の表現と出合うことも多く、My Picture Dictionary にも載っていないことが考えられます。そこで、翻訳サイトの使い方を指導すると、今後も活用することができ、学習を効率化させることができます。

ただし、便利なサービスであっても使い方を間違えると、誰も理解できない英文をそのまま児童が書いてしまうなどのデメリットが多々見られます。いちばん避けたいのは、日本語の文をそのまま英訳して使ってしまうことです。それでは、発表を行ったとしても、学級のほとんどの児童は、英語の内容を理解することはできないでしょう。

私の授業では、翻訳サイトの使用は、主に単語調べと発音調べの2点のみとしています。大切なことは、ターゲットセンテンスに合わせて使い方を考えることです。どの範囲で使わせるかなど、しっかり事前に考えておくことが教師の役目です。

英語の発音を調べたいときに、カタカナでメモしている児童の姿が見られます。自信がないのでメモしたいという児童の気持ちは分かります。しかし、カタカナ英語と正しい英語の発音は大きく違います。カタカナでメモをすることは、極力避けさせたいですね。そのかわりに、1人1台のタブレットで何度でも発音を聴くように促すなど、手立てを講じるとよいと思います。児童の気持ちを理解しながら適切に指導していきましょう。
「カタカナで発音すると理解してもらえない=通じないことが多い」ことを児童に具体例で伝えるのもよいかもしれませんね。私は、マクドナルドを例に話をすることがあります。I like マクドナルド.  I like McDonald’s. と言ってALTにリアクションをしてもらうという簡単なやり取りで、理解を促したことがありました。

カタカナでメモしない(スライド)
パワーポイントは記事の最後でダウンロードできます

⑥データの保存の仕方

データの保存の仕方は、それぞれの学校の実態に合わせて決めておきましょう。私の場合は、共有フォルダに児童の名前をつけて保存させ、評価をするときにも確認できるようにしました(スライドは非表示になっているので、先生のパソコンに合わせて変更してください)。オクリンクプラスを使う場合は提出も共有も行いやすいのでおすすめです。

⑦調べ学習

6、7時目を使って、調べ学習を行いましょう。7時目の後半、8時目で発表できるように時間配分して進めましょう。

⑧教科書 Sounds and Letters (p.69)

教科書 p.69の Sounds and Letters の問題です。Unit 6Sounds and Letters では、2つの文字で表す音を学習します。本時は review⑧ の学習を行います。デジタルブックの音声で児童が難しいと感じているようであれば、教師やALTが再度ゆっくり繰り返し発話しましょう。

⑨ふり返り

本時の学習をふり返り、全体で共有しましょう。

次時の流れ(例)

※7時目以降のパワーポイント、記事はありません。

  1. 挨拶
  2. 単元のゴール、本時のめあての確認
  3. 教科書 Let’s Chant!
  4. 調べ学習
  5. 教科書 Enjoy Communication発表(→8時目)
  6. 教科書 Sounds and Letters
  7. ふり返り

居村啓子

居村啓子(いむらけいこ)
拓殖大学外国語学部英米語学科教授。言語学博士。児童図書出版社、児童英語教育機関勤務、立教大学異文化コミュニケーション学部助教、上智大学言語教育研究センター嘱託講師を経て現職。2020年よりNHKラジオ「小学生の基礎英語」講師を務める。研究テーマは「子どもの第二言語習得」、「フレーゾロジー」。

本好利彰

本好利彰(もとよしとしあき)
福島県公立小学校教諭。福島県小学校・中学校・千葉県小学校教諭を歴任。また地区外国語教育推進リーダーを務める。2018年より拓殖大学外国語学部で「小学校英語教育入門」を担当。2021年東京書籍アドバイザー。 2023年より東京書籍の会員制教育情報サイト「東書Eネット」にて実践事例、指導技術などを連載中。

パワーポイント(スライド)ダウンロード

6年Unit6-6/7パワーポイント(41スライド)、ワークシート(3点)

※購入日の翌日を1日目と数えて30日目いっぱいまでご利用いただけます。購入履歴(日時)は マイページにてご確認いただけます。
※月額制ではありません。期間終了後に自動更新して新たなお支払いが発生することはありませんのでご安心ください。
※個別の領収書発行はできません。経費請求等の帳票としては、小学館ペイメントサービスからの購入完了メール、もしくはマイページの購入履歴、クレジットカードのご利用明細等をご利用ください。
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特定商取引法に基づく表記>>

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構成/本田有紀子 イラスト/畠山きょうこ・やひろきよみ・横井智美  アニメーション/鶴岡信治 歌・チャンツ/本田有紀子

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