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暺山敏郎先生の 党囜花たる囜語授業めぐり子どもず登る「ラヌニング・マりンテン」 ♯ 東京郜歊蔵野垂立第䞀小孊校「くじらぐも」(第孊幎)の授業

連茉
暺山敏郎先生の 党囜花たる囜語授業めぐり子どもず登る「ラヌニング・マりンテン」
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カバTeacherToshiroこず、元・文郚科孊省孊力調査官の暺山敏郎先生が党囜の囜語の研究校の授業を参芳し、レポヌトする連茉第回。今回のカバは、東京郜歊蔵野垂を蚪れたした。

カバこず暺山敏郎先生

執筆暺⌭敏郎  KABAYAMA Toshiro
⌀劻⌥⌊⌀孊家政孊郚児童孊科教授、元・✂郚科孊省囜✎教育政策研究所孊⌒調査官

【第回】東京郜歊蔵野垂立第䞀小孊校
「くじらぐも」光村図曞第孊幎  

組 授業者藀田裕子教諭党時間䞭の第時
組 授業者田䞭章瀺教諭党時間䞭の第時
組 授業者枅氎和垌教諭党時間䞭の第時
蚪問日什和2024幎10月11日金

「くじらぐも」」の授業  授業者の組藀田裕子先生、組田䞭章瀺先生、組枅氎和垌先生
授業者の組藀田裕子先生巊、組田䞭章瀺先生䞭、組枅氎和垌先生右

蚪問の抂芁
歊蔵野垂立第䞀小孊校は、党囜䜏みたい街ランキングで毎幎䞊䜍の“吉祥寺”の䞭心地にありたす。同校には、昚幎床から幎間研修講垫ずしおご瞁をいただいおいたす。垂の研究指定等を受けた実践研究ではなく、明日に぀ながる囜語科授業の充実を目指した研修を積み重ねおいたす。囜語科に関心が高い先生ず囜語科に苊手意識をもっおいる先生が䞀緒になっお、日頃の授業づくりの珟状難しさ・悩みを率盎に出し合いながら、同行的・協働的な姿勢で取り組んでおられたす。同校では、党孊幎・党孊玚で幎間本ず぀授業公開指導案は共同䜜成し、公開する本時は個人で䜜成をしおいたす。
同校の研究䞻題は、「䞻䜓的に孊ぶ児童の育成囜語科における深い孊びの実珟を目指した孊習過皋の工倫を通しお」です。
今回は、第孊幎の定番「くじらぐも」が教材でした。単元党時間をどのように構想しおきたかが分かるように、第時、第時、第時の授業の同時公開でした。
どの孊玚も、先生方も、子どもたちも倧倉生き生きず掻動しおいる様子が印象的でした。
  
東京郜歊蔵野垂立第䞀小孊校
 

Good Practice授業の花たるポむント党時間䞭の第時、第時、第時 

シヌン単元を通した蚀語掻動は“なりきっおそうぞうしたこずを぀たえよう”

単元名は、組「なりきっおそうぞうしたこずを぀たえあおう」、組「おはなしをふくらたせお、そうぞうしたこずを぀たえあおう」、組「そうぞうしたこずをふくらたせお、おんどくしよう」でした。それぞれ蚀い回しは違いたすが、単元を通しお、“想像”しお“䌝える音読”ずいう蚀語掻動が蚭定されおいたした。蚀葉を通しお想像力を高めるこずは、囜語科「読むこず」の䞭栞にある胜力でありたす。

䜎孊幎では、登堎人物の行動を泚目しながら、“なぜ、そのようなこずをしたのかな”ず問うこずで、その時々の登堎人物の気持ちを想像しおいくこずになりたす。行動や気持ちは、地の文のみならず䌚話文などの前埌に盎接衚蚘されおいるこずもありたす。囜語科ですから、叙述に即しお想像するこずが基本になりたす。その際、音読や動䜜化を取り入れお、堎面の様子を豊かに想像させおいくこずは埓来も行われおきたした。

しかし、今回名の授業者は、“ふくらたす”ずいう蚀語行為を重芖しおいたす。「粟査・解釈」の充実を図るには、“曞かれおいるこず”はもずより、“曞かれおいないこず”を掘り起こしおいくこずが倧切です。今回の“ふくらたす”ずは、こうした“曞かれおいない”こずにも泚目するこずであり、そのステップをラヌニング・マりンテンで可芖化した単元構想は、幎生の子どもたちにずっおも倧倉魅力的でした。

「くじらぐも」」の授業 写真 幎組のラヌニング・マりンテン
写真 幎組のラヌニング・マりンテン
「くじらぐも」」の授業 写真 幎組のラヌニング・マりンテン
写真 幎組のラヌニング・マりンテン

写真ず写真の③から⑀に泚目しおください幎組は本時がラヌニング・マりンテン䜜成の時間。写真には、「くじらのずい」ず「こどものずい」ずありたす。これは、いわゆる芖点読みずいうものです。人物の芖点に立っお、党文を繰り返し読んで、問いを解決しおいく読み方です。

他方、写真は、「  した りゆう」ずなっおいたす。これは、人物の行動の理由を問いにした、堎面読みが䞭心になりたす。堎面ごずに区切るずいうのでなく、問いになっおいる堎面にフォヌカスし、前埌の堎面ずも関連付けながら読んでいくものです。

同孊幎同じ指導案であっおも各孊玚に応じた倚様な読み方は尊重されるべきであっお、孊玚ずいう単䜍を個別ず捉えた最適な孊習指導が展開されおいたした。

シヌン“ふくらたす”ために、「曞かれおいるこず」から「曞かれおいないこず」ぞ

本教材「くじらぐも」は、子どもたちがやっずの思いで“くじらぐも”に乗るこずができた喜びを読者ず共有するこずが芁にありたす。それは、第堎面にあたりたす。その堎面の孊習指導に圓たっおは、たずは“曞かれおいるこず”からの想像を倧切にしおいたした䞋写真。写真の䞭倮郚にあるように、「うみ」「むら」「たち」を“くじらぐも”から芋䞋ろした景色を想像しお、自分の蚀葉で衚出しおいるこずが分かりたす。

その埌、“曞かれおいないこず”ぞ移行しおいったのです。
“くじらぐも”にやっず乗るこずができた子どもたちの内蚀぀ぶやき、心の声を自分の蚀葉で衚出したす。そこでは、“くじらぐもに乗ったずきの空気や雲の感觊”や“くじらぐもに察する思い”などが豊かに曞き蟌たれおいたす。それらの内蚀の衚出は、教垫による「くじらぐもにやっず乗るこずができた子どもたちは、䜕を芋お、どのような気持ちだったのでしょうか」ずいった問いかけによるものです。たさしく、この問いかけこそが“ふくらたす”ずいう蚀語行為を促しおおり、それは豊かな想像力の育成に぀ながっおいたす。

「くじらぐも」」の授業 写真 “くじらぐも”にやっず乗るこずができた子どもたちの内蚀の衚出ずその声の出し方
写真 “くじらぐも”にやっず乗るこずができた子どもたちの内蚀の衚出ずその声の出し方

シヌン“ふくらたす”ための教垫によるモデリングず振り返りの充実

組の田䞭先生の第時の授業は、教垫によるモデリングが䞁寧に行われおいたした。

モデリングずは、簡単に蚀うず“暡型を䜜る”ずいう意味です。田䞭先生のモデリングでは、“ふくらたす”ためにどのように思考し、蚀葉で衚珟しおいくかを䞁寧に指導しおいたした。
その手順ずしおは、付け足す郚分を決めたあず、①付け足しの蚀葉を考える、②付け足す理由を明確にする、③付け足しの劥圓性を話し合う、④同じ郚分にどのような付け足しをするず想像の流れが分かりやすいか怜蚎する、ずいったものでした。

ただ単に、自由に“ふくらたす”だけでなく、その内容や衚出する思考の流れの劥圓性を怜蚎するこずは有意矩でした。

「くじらぐも」」の授業 写真 “ふくらたす”ためのモデリング
写真 “ふくらたす”ためのモデリング

“ふくらたす”ずいう蚀語行為を、たさしく膚らたせおいくこずが単元を通した孊習意欲の持続化に぀ながっおいきたす。そのために、孊玚では、振り返り掻動の充実を図っおいたした䞋写真。
ここで泚目したいのは、第孊幎ずいう発達段階に配慮した“振り返りの芳点”が蚭定されおいるこずです。単元党䜓を通しお、①今日の勉匷がゎヌルに向けお圹立぀実感、②今埌の課題意識の芳点を継続した振り返りを求めおいたした。ずおもシンプルで有意矩な芳点だず考えたす。ラヌニング・マりンテンを掻甚した単元展開であれば、党孊幎に共通する芳点だず考えたす。

ラヌニング・マりンテンを掻甚するこずによっお、子どもたちは山の頂䞊に立぀むメヌゞを埐々に膚らたせおいきたす。山の頂䞊には、蚀語掻動を通しお囜語蚀葉の力を付けた姿があるのです。それは、教垫だけのものでなく、子どもたち自身も同じ姿を描いおいくこずが求められたす。

珟圚の囜語科孊習指導は、決しお掻動䞻矩に陥るこずなく、付けるべき胜力の獲埗に向けた課題解決の意識を連続させおいくこずが重芁です。第孊幎でもこうした意識を高めおいくこずが䞻䜓性の育成に぀ながるものず考えおいたす。

「くじらぐも」」の授業 写真 振り返りの充実によっお、“ふくらたす”意識がそれこそ膚らんでいく
写真 振り返りの充実によっお、“ふくらたす”意識がそれこそ膚らんでいく

Advice 〜゚ヌルを蟌めおアドバむス

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フッタヌです。