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学年末によくある保護者との連携やクレーム対応とは

2020/2/4

6年生の子供やその保護者たちは卒業を目前にして、中学校進学への期待や不安を抱きながらこの時期をすごしています。また、他の学年で、進級に向けて保護者の学校への関心が強まってきます。終業式・卒業式までの多忙な日々のなか、教師は子どもたちとどのように向き合い、どのように保護者に対応すればよいかを考えてみましょう。

6年三学期:卒業にかかわる行事で保護者と連携

卒業が間近に迫った6年生の三学期。この時期、いちばんに言えることは、担任としての思いや熱意を伝える絶好のチャンスだということです。卒業に向けてのさまざまな行事をとおして、子ども、保護者、担任が一体となり、悔いのない、満足感でいっぱいの時間をすごしたい

卒業を祝う会や謝恩会といった、6年生にかかわる学校行事は、この時期にたいへん多くなります。それにともなって保護者への対応も、ほかの学年に比べると断然多くなります。卒業対策委員の保護者は、保護者全員の中心となり、卒業にかかわる行事の進行のための仕事に取り組みます。

卒業対策委員の話し合い
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〈対策委員のおもな仕事〉
○卒業を感謝する会の企画・運営
○卒業生の保護者として、学校の教職員へのプレゼントを何にするか決める
○卒業アルバムのレイアウト

卒業対策委員の保護者との接し方

卒業対策委員の保護者に感謝の気持ちを

忙しいなか、会を成功させるために取り組んでくれていることを忘れず、感謝の心を伝えます。

「いつもありがとうございます。よろしくお願いします。」
「ご苦労さまです。感謝しています。」

会の運営に関して相談されたら、どんなに忙しくても相談にのり、よりよい方法で運営されるようにサポートします。卒業対策委員の「このような会にしたい」という意向をできるだけ実現させる方向でサポートしましょう。ただし、全教職員にかかわることや、学校としてできること、できないことを明確にしておく必要があります。

卒業対策委員の要望にたいしてできないことは明確に
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安請け合いをせず、全教職員や学校全体にかかわることは、管理職に事前に報告、相談しましょう。

卒業対策委員からのクレームを未然に防ぐ

「6年生の担任は忙しいからと、卒業を祝う会の相談にあまりのってくれない。保護者はなんとか思い出に残るすばらしい会にしたいのに、この温度差は何?」

こんなふうに感じさせてしまっては、せっかくこれまで築いてきた信頼関係も、残念ながらくずれてしまいます。

6年生の担任は、この時期、学校に提出する書類(○○区立小学校児童指導要録抄本など)の作成など、事務的な仕事がたくさんあります。だからこそ、あらかじめ見通しを立てておかなくてはなりません。保護者とは、会を成功させるために、二学期のなかばごろから綿密な打ち合わせの時間を、計画的、定期的にもつようにします。

~5年 三学期:学年末に向けての保護者との関わり方

さまざまな機会をとおして、一年間のまとめと、協力してくれた保護者へ感謝の気持ちを伝えることを心がけましょう。学年だより、学級だよりなどで、感謝の気持ちを言葉で表わします。

使い切れなかったワークシートがクレームにつながることも

教材の未使用や点検漏れはクレームになりがち

今年度の子どもの作品、ワークシート、ワークテスト、ドリルなどを、必ず点検して返却します。点検のポイントは、どこまでできているか、どこかでつまずいていないか、最後までやってあるか、です。必ず全員の分に目をとおしましょう。

返さないものがあったり、ドリルをやっていなかったりすると、保護者からクレームがくることがあります。進級にあたって保護者にお願いすることは、保護者会ではっきり伝えます。

○学用品の点検(不足分の補充等)・名札・体育着
○教科書の始末(すぐに捨てないで、しばらくとっておいてほしい等)
○学校での生活指導上のきまりごとの確認
○給食費、教材費等の未納分の徴収のお願い(やわらかくていねいにお願いする)

連絡帳に具体的に書いて伝える
連絡帳でこまめに連絡を

一年間のまとめとして、子どもから保護者へ感謝の手紙を書かせ、その返事を保護者からもらいます。そして、保護者の承諾を得て、学級だよりで紹介するとよいでしょう。

クレームの具体例

ケース①

子供同士のトラブルでクレームに

「うちの子は、いつもAくんから手を出されたり、からかわれてきたりしたけれど、もうがまんの限界だ。進級したら絶対に違うクラスにしてほしい」。

クラスがえのある学年に進級するときは、保護者からこんなクレームがくることがあります。こんなときは、まず、保護者の気持ちをじっくりききます。そして、本人はどう言っているのか、本当に違うクラスでなければやっていけないのかなどを、本人にも話をきく機会をもたなければなりません。本人より、保護者のほうが感情的になっていることもあります。

どちらにしても、担任が事実をしっかり把握して対応する必要があります。場合によっては、違うクラスにしたほうがよいこともあります。学年主任や管理職に相談するのがよいでしょう。

ケース②

ドリルを最後まで使い切らないとクレームに

「毎学期、漢字ドリルと計算ドリルを購入しているが、いつも途中までしか使わないで終わってしまうのはなぜ? はっきり説明してほしい。」

保護者から教材費として集金して購入しているのですから、本来はこのようなことがあってはいけません。しかし、時間が足りなくなってしまってドリルまで手がまわらなかったということもあるかもしれません。こうならないために、宿題として毎日少しずつ取り組ませる、朝自習で計画的に進ませる、最後まで終わらない子には放課後、残って勉強させるなど、いろいろな方法で最後までやらせるようにします。

保護者からのクレームがあったら、「時間がなくなってしまった」とはっきり伝えます。そして、「残りの時間でやれるところまでやらせます」、あるいは「春休み中、家でやったら、新学期に私が見ます」ぐらいの強い意志と責任をもって対応しましょう。

執筆/長谷川かほる イラスト/たなかあさこ

教育技術ムック『COMPACT 64 保護者対応12か月』より

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