連載マンガ「人間関係のピンチ!自分で解決マニュアル」第2回 このごろ、すごくイライラする!
アドバイス/山田洋一(北海道公立小学校教諭)
マンガ/明野みる
小学校中学年から中学3年生くらいまでを対象に、その悩みをできるだけ自力で解決できるようアドバイスする連載マンガ第2回。ピンチ&解決場面をマンガで示し、それぞれに山田洋一先生のアドバイスが付いています。学校の先生方は、1人1台端末に配布して子供たちに読ませる、出力して教室に掲示するなど、学級でぜひご活用ください。
目次
今回のピンチは…「このごろ、すごくイライラする!」
君は、人生の思春期という時期にいるよ。この時期は、急激に心も体も成長して、とても心が不安定なんだ。怒りをコントロールすることも、うまくできないことが多いよ。
ときに君は誰かにひどい言葉を投げつけて、その人との関係が険悪になってしまうかもしれない。逆に人の言葉にイライラすることも…。
後で振り返って考えてみると、君は「なぜ、あんなにイライラしてしまったんだろう?」とか、「あの人のことが嫌いなわけじゃないし、むしろ大好きだったのに…」と思ったりもする。そして、落ち込んでしまうこともあるかもしれない。
もちろん、人を傷つけることはいいことではないよ。でも、そうしてしまった君が、本当の君だとも言えないはずなんだ。
自分で解決!のヒント
ピンチ脱出へのアドバイス
そんなとき、君は一瞬怒りの仮面をかぶってしまったと考えるといい。
仮面だから、取り外しが可能。怒りの感情がわき起こってきたときは、この仮面が顔に貼り付きそうになっていると考えて。
そして、こうするといい。①その場をはなれること。感情自体がわき起こってくることは避けられない。でも、だれかを傷つけることは、避けられるはず。
でも、その場を離れるわけにはいかないときもあるね。そんなときは、②深呼吸して心の中で6秒数える。仮面は6秒間しか、持続しないよ。さらに、「なぜ、腹が立つんだろう」って考えてみよう。
それでも、もし怒りの仮面が外せなかったときは、自分の状態を説明して、相手に心から謝ろう。
※次回、「つき合っている人との関係を注意された…」も、どうぞお楽しみに。
※この連載は、発売中の単行本「人間関係のピンチ!自分で解決マニュアル」(小学館)の内容を抜粋したものです。先生方も保護者の方も、ぜひご購読ください。