小6らくらくUnit 2「How is your school life?」③【モトヨシ先生のスライドde外国語】

連載
モトヨシ先生のスライドde外国語(活動)~パワポで楽しくらくらくICT授業

パワーポイント教材を映すだけで授業を進められる「モトヨシ先生のスライドde外国語」。今回は、NEW HORIZON Elementary English Course 6 Unit 2「How is your school life? ~宝物を伝え合おう~」第3時(3ヒントクイズを参考にして、各グループで問題を作成しよう2)の授業案です。本好利彰先生が作成したパワーポイント(スライド)教材1つで、外国語活動の授業をらくらくクオリティアップ!

執筆/福島県公立小学校教諭・本好利彰
監修/拓殖大学教授・居村啓子

スライドは学級の実態に合わせて修正して使いましょう

小学校6年生の「NEW HORIZON Elementary English Course 6」のUnit 2「How is your school life? ~宝物を伝え合おう~」全8時の3時目の授業の流れです。本時も、私が作成したパワーポイント(スライド)を使った授業を紹介します。学級の実態に合わせて修正し活用してください。

パワーポイント(スライド)を使った授業の進め方

この記事の最後で、パワーポイントのファイルをダウンロードできるようになっています。必要な教師の発話やイラスト、音源などを挿入してあり、この資料を使うことで1時間の授業を行うことができるように作成してあります。このスライドを活用して、クリックしながら授業を進めてみてください。
パワポダウンロードへボタン

  • クリックでスライドを進めるだけで、スムーズに授業を行えます。
  • デジタル教科書を使用する場合は、パワーポイントから切り替えてください。

目標と授業の流れ

単元のゴール
自分の紹介したい宝物を伝えるためのヒントとなる英語を考えよう。「読む」活動を通して、友達の宝物が何かヒントをもとにしてクイズに挑戦しよう!
○本時のめあて
3ヒントクイズを参考にして、各グループで問題を作成しよう2

単元の評価規準(クリックすると各領域の評価規準が表示されます)

【聞くこと】
●知識・技能
〈知識〉

I live in ~. I go to ~. I usually ~. My treasure is ~. およびその関連語句などについて、理解している。
〈技能〉
世界の子供たちや自分たちの日常生活について、聞き取る技能を身に付けている。
●思考・判断・表現
相手のことをよく知るために、世界の子供たちや自分たちの日常生活などについて、短い話の概要を捉えている。
●主体的に学習に取り組む態度
相手のことをよく知るために、世界の子供たちや自分たちの日常生活などについて、短い話の概要を捉えようとしている。
外国語の背景にある文化に対する理解を深めるために、海外の国について、短い話の概要を捉えようとしている。

【読むこと】
●知識
I live in ~. I go to ~. I usually ~. My treasure is ~. およびその関連語句などについて、簡単な語句や基本的な表現を理解している。
●技能
I live in ~. I go to ~. I usually ~. My treasure is ~. およびその関連語句などについて、書かれた英文を理解する技能を身に付けている。
●思考・判断・表現
自分のことを伝え、相手のことをよく知るために、世界の子供たちや自分たちの日常生活などについて、書かれた簡単な語句や基本的な表現の意味が分かり、声に出して読んでいる。
●主体的に学習に取り組む態度
自分のことを伝え相手のことをよく知るために、世界の子供たちや自分たちの日常生活などについて、書かれた簡単な語句や基本的な表現の意味を分かろうとし、声に出して読もうとしている。

【話すこと】
●知識・技能
〈知識〉

I live in ~. I go to ~. I usually ~. My treasure is ~. およびその関連語句などについて、理解している。
〈技能〉
I live in ~. I go to ~. I usually ~. My treasure is ~. およびその関連語句などを用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合う(話す)技能を身に付けている。
●思考・判断・表現
自分のことを伝え、相手のことをよく知るために、世界の子供たちや自分たちの日常生活などについて、簡単な語句や基本的な表現を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合っている(話している)。
●主体的に学習に取り組む態度
・自分のことを伝え、相手のことをよく知るために、世界の子供たちや自分たちの日常生活などについて簡単な語句や基本的な表現を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合おう(話そう)としている。
・外国語の背景にある文化に対する理解を深めるために、世界の国について、簡単な語句や基本的な表現を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合おう(話そう)としている。

【書くこと】
●知識・技能
〈知識〉

I live in ~. I go to ~. I usually ~. My treasure is ~. およびその関連語句などについて、英文の語順などを理解している。
〈技能〉
I live in ~. I go to ~. I usually ~. My treasure is ~. およびその関連語句などについて、例文を参考に書く技能を身に付けている。
●思考・判断・表現
自分のことを伝えたり、相手のことをよく知るために、自分たちの日常生活について、例文を参考に書いている。
●主体的に学習に取り組む態度
自分のことを伝えたりするために、自分たちの生活について、例文を参考に書こうとしている。

○言語材料
(表現)
I live in ~. I go to ~. I usually ~. My treasure is ~. It’s ~.など
(語彙)乗り物(busなど)、1日の時間(morningなど)、文房具(notebookなど)、1日の生活(get upなど)、日常生活(ballなど)

本時の流れ(例)

  1. 挨拶
  2. ゴースト・ゲーム2
  3. Small Talk
  4. 単元のゴールの確認、本時のめあての確認
  5. となりの学級からのクイズに挑戦
  6. 3ヒントクイズ作成2
  7. フォニックス・リスニング
  8. アルファベット大文字テスト
  9. ふり返り

各活動の流れ

①挨拶

元気に明るく挨拶をして、児童に How are you? How’s the weather? などの質問をしてみましょう。

ゴースト・ゲーム2

第1時でも行ったゴースト・ゲームの第2バージョンです。ウォームアップとスモールトークにつなげるために行います。詳しい行い方は、第1時の記事で確認してください。

ゴースト・ゲーム2では、スモールトークで扱う表現で活動を行います。

Everyone, wake up. と教師が言ったら、児童は全員で教室内を歩き回り、お互いにインタビューをします。例えば話題を「いつも何のテレビを見ているの?」にしたとします。ゴースト以外の児童は、自分が見ているテレビ番組を答えます。

パワーポイントは記事の最後でダウンロードできます

※ゴーストの担当になった児童は、I usually watch a ghost program. と答えるように決めておきます。

最近はテレビを見ないという児童もいるので、その場合は学級全体に「『テレビは見ません』は英語でどう言ったらいい?」と言って考えさせるとよいと思います。児童と一緒に考えて I don’t watch TV. と出てくるとよいですね。

児童が歩き回り、児童同士で会話をします。

Hello, what TV program do you usually watch?

I usually watch Doraemon.
What TV program do you usually watch?

I usually watch Konan.

この場合は2人ともゴーストでないので、See you. と言って次の友達と会話をします。

1人がゴースト役だった場合

Hello, what TV program do you usually watch?

I usually watch ”ZIP!”
What TV program do you usually watch?

I usually watch a ghost program.

ゴーストでない児童は I usually watch a ghost program. というゴーストのセリフを聞いてしまったので、自席に静かに戻って座ります。ゴーストのセリフを聞いてしまったときは「リアクションをしないで戻ること」「誰がゴーストか分かっても話しかけられたらちゃんと会話をすること」などをルールとして伝えておきましょう。

ある程度の時間が過ぎたら全員を座らせ、誰がゴーストだったか児童に聞きます。そのときに「○○さん、Are you a ghost?」と児童が英語で聞けるようにしましょう。

第1時では普段見ているYouTubeについて話をしているので、本時はテレビ番組を扱いました。この単元では「日常生活について伝えよう」が学習内容にもなっているので、児童が普段の生活についての話題を話せるような機会を設けていきましょう。児童が program という語を言いづらそうであれば、TV show と変更してもよいでしょう。

ゴーストの数を秘密にしたり、大勢にしたりして行うのもおもしろいです。スライドの3つ目ではゴーストのキャラの代わりに マークを提示してありますが、これは、ゴーストが何人なのか分からないようにするためです。
私は、クラスの半分をゴーストにして行ったことが一度ありました。一気にインタビューが終わってしまいますが、とても楽しい雰囲気で終わることができ、次の活動に進むことができました。ちょっとした遊び心のある活動となります。時間があるときなどに行ってみてください。

③Small Talk

ゴースト・ゲーム2で表現に慣れたところで、Small Talkを行いましょう。ゴースト・ゲーム2のときよりも少しだけ表現を付け加えるとよいでしょう。例えば「○○って知ってる?」であったり、リアクションの表現 You usually watch ○○. や「どうして?」Why? など、少し質問を付け加えるなどすると、何往復かのやり取りが生まれます。そのようにして、ペアを替えてSmall Talkを行っていきましょう。

最後に何人かの児童同士で発表を行いましょう。そのために、教師は机間巡視をして、児童の様子を見取るようにします。

④単元のゴールの確認、本時のめあての確認

単元のゴールと本時のめあての確認をしましょう。

パワーポイントは記事の最後でダウンロードできます

⑤となりの学級からのクイズに挑戦

前時は、昨年度の6年生からの問題に挑戦したあと、3ヒントクイズをグループで作成しました。その際、おもしろい問題やよく考えられた問題、ユニークな発想の問題を写真に撮っておきましょう。

本時では、その問題に取り組ませることからスタートします。同じ学年の友達からの問題は、児童は興味深く意欲的に取り組みます。また、自分たちも工夫してみようと思ってくれると思います。児童の意欲を高めるのにもよい方法です。

パワーポイントは記事の最後でダウンロードできます

上の写真は、児童が実際に考えた問題です。「(虹のように)カラフルで、四角で、ゲーム」……、みなさんは答えが何だと思いますか。答えは、ルービックキューブです。It’s rainbow. は、児童が考えた表現だったので、許容範囲を広げましたが、It’s colorful. という表現を教えてもよいと思います。

児童の発想する問題は、児童の身近な遊び道具など、日頃使っている物を題材にしていることもあって、私には考えつかないようなものばかりで、児童の考える問題を単純に楽しんでいる自分もいます(笑)。他にも、児童の考えた問題を非表示スライドにして入れてあるので、「他の県の6年生の問題」として挑戦させてもよいと思います。

私が実際に授業を行ったときは、作成したグループの児童の名前も伝えました。「○○君のグループの問題、すごい!」など、知っている友達の名前を知らせると、児童たちはよりやる気になります!

⑥3ヒントクイズ作成2

前時に引き続き、グループで考えて3ヒントクイズを作ります。

パワーポイントは記事の最後でダウンロードできます

ここまでで、先生から、去年の6年生から、そして同級生からの3ヒントクイズに挑戦し、それらを基に児童は思考して3ヒントクイズを考えていくと思います。時間をとって、本時も取り組ませましょう。

ここで単元のゴールを確認することもできます。自分の宝物を3ヒントクイズにするとして、慣れ親しんでいる表現で言うには、それをどう表現していくかなと問うてもよいと思います。前時と同じように進めていきましょう。

⑦フォニックス・リスニング

p、f、g、l、j、dの6問を音声付きでスライドにしてあります。フォニックスの復習に活用してください。また、これまでのフォニックスを復習するためのワークシートも用意してあります。ダウンロードして活用してください。

パワーポイントは記事の最後でダウンロードできます

⑧アルファベット大文字テスト

小学5年生で大文字、6年生で小文字を少しずつ学習してきました。6年生では、中学校に向けてしっかりとアルファベットを書けるようにしていきましょう。アルファベットのテストは、年間を通じて定期的に行うとよいと思います。書くことに関しては、学習指導要領では「慣れ親しむ」と記載されていますが、アルファベットについては書くことができるようになることが求められています。

ワークシートは記事の最後でダウンロードできます

⑨ふり返り

本時の学習のふり返りを行いましょう。⑧のアルファベットテストと⑨のふり返りを逆にして行ってもよいと思います。先生方のやりやすいように行ってください。


居村啓子

居村啓子(いむらけいこ)
拓殖大学外国語学部英米語学科教授。言語学博士。児童図書出版社、児童英語教育機関勤務、立教大学異文化コミュニケーション学部助教、上智大学言語教育研究センター嘱託講師を経て現職。2020年よりNHKラジオ「小学生の基礎英語」講師を務める。研究テーマは「子どもの第二言語習得」、「フレーゾロジー」。


本好利彰

本好利彰(もとよしとしあき)
福島県公立小学校教諭。福島県小学校・中学校・千葉県小学校教諭を歴任。また地区外国語教育推進リーダーを務める。2018年より拓殖大学外国語学部で「小学校英語教育入門」を担当。2021年東京書籍アドバイザー。 2023年より東京書籍の会員制教育情報サイト「東書Eネット」にて実践事例、指導技術などを連載中。


パワーポイント(スライド)ダウンロード

6年Unit2-3パワーポイント(22スライド)、ワークシート(4点)

パワーポイント見本
3ヒントクイズワークシート
アルファベット練習用ワークシート
アルファベット小文字テスト
フォニックスワークシート

※ダウンロードデータのサンプルをご覧になりたい場合は、こちらの記事にある無料ダウンロードを参考にしてください。

ご利用料金:100円(お申込みから30日間ダウンロード可)

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構成/浅原孝子 イラスト/畠山きょうこ・やひろきよみ・横井智美  アニメーション/鶴岡信治 歌・チャンツ/本田有紀子

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