【小4】児童会入門 〜参加する意欲を高めるしかけを〜

関連タグ

高学年を中心に行われている児童会活動。4年生にとっては、この時期に児童会について知り参加する意欲を高めることが重要です。自分たちのこれまでの学校生活をふり返りながら、児童会活動によってより学校生活が充実し、向上していくことを実感できるように指導していきましょう。

執筆/神奈川県公立小学校教諭・塚本裕美

委員会活動とは

高学年で行う児童会活動の中心は委員会活動です。学級や学年で、委員会活動の目的や意義、仕事内容を知る機会をもちましょう。

委員会活動には、①学校全体のことを考えた取組を提案し、実践することができる。②異学年のメンバーと仕事を分担したり、協力したりできる。③自分の役割を果たすことで「学校生活をより良くできた」と、誰かの役に立った実感を得られる。などの意義が考えられますが、「学校」を「学級」に言い換えて考えると、これまでの係活動の経験を生かすことができます。学級づくりの経験を学校全体の活動に生かせるという自信や期待感を抱けるようにするとよいでしょう。

委員会活動への導入

委員会活動紹介から「お仕事見付け」へ

まずは、それぞれの委員会がどのような活動をしているのかを紹介します。委員会ごとに作成している紹介文や映像があれば、活用しましょう。

その後、実際に上級生が学校内で活動している様子を「お仕事見付け」として探してみましょう。

上級生が実際に活動している場面を直接見て、委員会活動のイメージがはっきりしてきたところで、上級生にインタビューする時間をとるとよいでしょう。活動している最中の上級生に質問したり、6年生の委員長にインタビューしたりします。

また、5年生にインタビューするのもお薦めです。5年生は来年度一緒に活動する学年ですし1年間委員会活動を経験してきているので、質問に具体的に答えることができます。子供たちは、上級生から知りたいことを教えてもらうことで、活動の見通しをもつことができます。

委員会活動の体験をしよう

具体的に見通しをもつことができ、意欲が高まってきたところで、実際に委員会活動を体験できる機会を設けるとよいでしょう。

各委員会で、4年生が活動を体験できるような内容を考え、一定期間で実施します。例えば、「委員会体験週間」として、休み時間に行っている活動を4年生が一緒にできるようにしたり、通常の委員会活動の時間に4年生が見学に行ったりできるようにします。ただし、これは学校全体での取組になるので、職員間でよく話し合って準備をする必要があります。

また学級では、学級内で行っていた活動(係活動や集会活動)を学年やペアの下級生を対象にするなど、活動を学級外へ広げて行うことで、委員会活動の疑似体験ができます。

イラスト/山本郁子

『教育技術 小三小四』2022年2/3月号より

学校の先生に役立つ情報を毎日配信中!

クリックして最新記事をチェック!
関連タグ

学級経営の記事一覧

雑誌『教育技術』各誌は刊行終了しました